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2005/03/20

赤毛のアン

 人を育てるって、どういうことだろう。
 「赤毛のアン」をものすごく久しぶりに読み返して(というか、完訳版は初めて)、あらためて思った。
 私は「負け犬」なので、当然子供もいない。育児の大変さはわからない。「母親」になっている人からは、「どうせあんたにはわからないでしょ」という視線を浴びることも多い。
 でも、この話ではアンをひきとるのは、もはや中年(それ以上か?)のマシューとマリラの兄妹。この二人もまた、見事な負け犬(笑) そんな彼らのもとに飛び込んできたのは、やせっぽちで、口が達者で、想像力が以上にたくましい女の子。彼らがほしかったのは、農作業ができる男の子だったのに。
 とまどいながらも、彼らはアンに魅了されていく。ひどく寂しい生い立ちなのに、彼女はあらゆるものを愛するのをやめない。それも、とても激しく(その代わり、憎しみも激しかったりするけれど)。生命力に満ち溢れ、生き生きとした少女に、「育ての親」であるマリラたちの方が、逆に影響を受けていく。
 それは、わかる。私も10代の子たちと接しているけれど、教え導く立場の私が、いつも教えられる。それは、私のいたらなさゆえでもあるけれど、彼らのもつ力(たとえば、純粋さ、優しさ、たくましさ)に、私の方が支えられることが多い。傷つくこともあるけれど、人を愛しいと思う力を、私にくれるのは彼らだ。
 育てるつもりが育てられ・・・それはちょっと情けない気もするけれど、案外そんなものかもしれない。

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