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2005/07/12

ピアノの発表会は

 ピアノの発表会が、ものすごく嫌いだった。
 
 人前でピアノを弾くなんて、イヤ。
 だって、ヘタクソなんだもの。
 何回弾いても間違えるし、指は思うように動いてくれない。
 みんなが聴いていると思うと、ますますガチガチになってしまう。
 先生に教わったことなんて、きれいさっぱり忘れちゃう。
 なんとか最後まで弾きおえて、パラパラという拍手を背に、ステージからひっこむ。
 ああ、終わった終わった。


 ピアノの発表会は、楽しみだった。

 ふだん着ないような服を着ることができるから。
 みんなはどこかで素敵なワンピースやらドレスやらを買ってくるけれど、
 私は母が編んでくれる、ニットの服。
 二人でカタログをいっぱい見て、お気に入りを探し、好きな色の毛糸を買いに行って。
 ニットだからちょっともっさりした感じはするけれど、この世に一着だけの、トクベツな服。
 毎年、新しい服を作ってもらうのが何よりの楽しみだった。


 最後の発表会は、もう20年も前のこと。
 あの時のフクザツな気分が、今となってはなつかしいのです。

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コメント

まゆさんこんばんは、こちらにもお邪魔しました。ピアノの発表会には私も色々と思い出があります。まゆさんはニットのドレスだったんですね。私も母のお手製のワンピースを着ました。特別なおしゃれが出来て心弾んだことを思い出します。でも舞台に立つとかぁっとなって頭が真っ白になるんですよね。手にも汗をかくし、心臓はバクバク。沢山の失敗をして、今も胃が痛くなるほど緊張するのにそれを専門としてしまいました。以前はピアノの楽しみを伝える立場にいたのですが、逆に色々と教わることも多かったです。難しく考えないで時にピアノのふたを開けていただけると嬉しいです。


ゆんゆんさん、来てくださってありがとうございます。

ピアノは好きだったけれど、全く才能がなかったので、そのことが苦痛でした。
だから、「発表会」なんてほんとに嫌だったのです。ただ、母が服を編んでくれるのだけが楽しみで。
今になって、「あの頃、もうちょっと真剣に練習しとけばよかったなあ」と思ってしまいます。
今でもたまにピアノを鳴らしますが、あの音を聴いていると、心が澄んでいくような気がして、やっぱり好きです。

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