たすきをつなぐ
野口みずき、ベルリンマラソン優勝!日本新記録!
すごいなあ。
何がすごいって、それを目標にしてきて、達成してしまうことが、すごい。
それがどれだけ難しいことか・・・。
自分の足で走るだけのことなのに、これがなかなかままならない。
一人で42.195キロ走るってのも恐ろしいけれど、
みんなでたすきをつなぐ駅伝も、難しい。
去年の駅伝は、2区を走った期待のランナーが、まさかの大ブレーキ。
順位は二桁に沈んだ。
もちろん、誰も彼を責めなかった。
だけど、彼は無言で涙をにじませていた。
たった一人の不調が、全体に影響してしまう。
駅伝レースの怖さを実感した。
今年は、彼は快調に走りきった。
たすきは順調につながれ、順位も一桁に戻った。
レース後に「去年あんなことになったけど、今年は思うとおりに走れた」と言った。
それでも、去年一緒に走った先輩たちへの申し訳なさは、一生忘れられないのだろう。
たすきをつなぐ、ということ。
自分のために走っていたのでは、それはできない。
私にたすきを渡してくれた人のために。
私のたすきを待っていてくれる人のために。
そういう思いが、人に勇気をくれる。
そんな気がする。
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