がんばった後には
子供の頃には。
がんばった後には、必ずごほうびが待っていた気がする。
例えば、おいしいお菓子。
お気に入りの絵本。
両親の膝の上で、おもいきり甘えること。
だんだんと。
がんばってもごほうびをもらえるとはかぎらない、と気づく。
むしろ、目に見える形でごほうびをもらえることなんて、めったにない。
がんばってもめざすものに手が届かないことの方が多い、と。
そういう苦さをおぼえたのは、いつのころからだったか。
だから。
がんばった結果、ちゃんと「ごほうび」が返ってきた時には、
素直に喜ぶことにしている。
やっぱり、目に見える形でのごほうびは、うれしい。
がんばってきたことは間違ってなかったよと、証明されたみたいで。
それが、簡単に手に入るものではないと知ってるだけに。
今日、賞状をもらった君のその笑顔が、私にはいちばんのごほうび。
おめでとう。よくがんばったね。
ありがとう。ここまでついてきてくれて。
このうれしさを胸に、私たちはまたがんばれるさ。
« 「忍ぶ川」 | トップページ | すばらしく晴れた空の下で »
コメント