最近のトラックバック

« 牡蠣の日 | トップページ | 11月27日 »

2005/11/25

ふるさとの訛りなつかし

 ふるさとの訛りなつかし
 停車場の人ごみの中に
 そを聞きにゆく

これが、たぶん私が最初に覚えた短歌。
小学校の教科書だったと思う。

当時、ふるさとを遠く離れて生活していたわけでもないのに、
なんだか妙にこの心情に共感してしまったのだ。
今でも、この歌を読むと、
上野駅の雑踏に立つ、小柄な啄木の姿を想像してしまう。


父の反対を押し切って、県外の大学に進学したのも、
もうずいぶん前のこと。
岩手が嫌いだったわけでもなく、ただ単に、
「一度は外に出てみたい」
という理由だった。
そして、別に岩手に愛着もなかった。

ところが。
仙台という近場ながら、いったん「外」に出たことが、
かえって私の岩手指向を強めてしまった。

仙台もいい街で、大好きだったけれど、
時おり、なんにもない故郷の町が無性に恋しくなるのだ。
ホームシックなんて類のものではなく。
好き嫌いというより、自分の還る場所はあそこだ、という感じ。

ふるさとというのは、決していいことばかりではない。
捨ててしまいたくなる時もあるし、煩わしいことも多い。
だけど、やはり自分の原点がそこにある。


今では田舎でも、方言を使うことが少なくなった。
(方言だと知らずに使っていることはあるけど)
たまに、年配の人が昔ながらの言葉で話すのを聴くと、
つい笑ってしまうのだけど、同時に気持ちがほっこりする。

ふるさとの訛りは、自分の原点を思い出させてくれる。

« 牡蠣の日 | トップページ | 11月27日 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/92733/7316451

この記事へのトラックバック一覧です: ふるさとの訛りなつかし:

« 牡蠣の日 | トップページ | 11月27日 »