最近のトラックバック

« 遠くに住む友人へ | トップページ | さらば、仰木マジック »

2005/12/15

14歳の冬

信じられない寒さと積雪が毎日ニュースになる今日この頃。
それなのに、「来週は第一級の寒波が」なんて言われると、
なんかもう涙目になってしまいます。
第一級って、なんだよそれ・・・。

北国の人間なので、冬といえば雪。
雪が降ると、幻燈のように脳裏に浮かぶシーンが、
いくつかあります。
今日、ふと思い出したのは、中学生の時のこと。

生徒会の仕事で遅くなり、外は真っ暗。
しかも、吹雪。
雪が風にあおられて舞い飛び、前が見えない。
オーバーのフードを目深にかぶって、
みんなでひとかたまりになって歩く。

全員の手には、小さな箱。
中身は、給食についてきたクリスマス献立のケーキ。
格別おいしいわけでもないのに、
みんな、大事に大事に抱えていた。
もちろん、私も。

吹きつける雪に閉口しながら、
それでもしゃべりっぱなしで、笑いっぱなし。
何を話していたのかは全く覚えていないけど。
寒くて手がかじかんで。
でも、ケーキの箱だけはしっかり抱え込んで歩いた。
そこだけほわんとあったかい気がして。

男の子たちがさりげなく遠回りして、
私たちを送ってくれていることに気づいたのは、
どこまで歩いた時だっただろう。


14歳の冬のこと。
家で食べたはずのケーキの味も、全く覚えていないけど。
あの時の吹雪の冷たさと、奇妙にわくわくした気分は、
今でも鮮明に覚えているのです。

« 遠くに住む友人へ | トップページ | さらば、仰木マジック »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/92733/7639240

この記事へのトラックバック一覧です: 14歳の冬:

« 遠くに住む友人へ | トップページ | さらば、仰木マジック »