吹雪の日の再会
まじめなのがとりえのおとなしい子。
それが彼の印象だった。
ちょっと人見知りなところがあって、
慣れてくるとそれなりにおしゃべりもしたけれど、
自分から会話をつくるのは不得手な子だった。
久しぶりに遊びに来てくれた彼は、
背も伸びて、「少年」というより「青年」という雰囲気。
何より驚いたのは、物言いがすっかり大人びていたこと。
そして、自分からどんどん話をするようになっていたこと。
自分や同級生のことを話し、こちらの近況を聞き・・・。
以前は閉じていた彼の世界が、パアッと開いた感じ。
すごいなあ。
いったい、いつのまに変わったの?
わずか3年弱。
でも、10代での3年はほんとに大きい。
ニコニコしながらハキハキ話す彼を見ながら、
なんだか感動してしまった。
外はびゅうびゅう吹雪いていて、
寒くて頭痛がして、憂鬱な気分だったけど、
おかげでこっちまで明るい気持ちになれたよ。
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