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2006/01/04

本を読む幸せ

「これは、おもしろいけど役には立たない本だね」

職場の先輩に貸した本を返してもらう時に言われた言葉。
もうずいぶん前のことですが、今でもはっきり覚えてます。
尊敬していた方だったので、けっこうショックな一言でした。

考えてみれば、本は読むけれど、フィクション中心の私とは、
読書傾向が全く異なる方だったので、
それを理解せずに一大エンタテイメント(ま、大ぼらとも言う)を貸した
私の判断ミスではありました。

でもね。しばらく考えちゃったのですよ。
「役に立たない読書」って、意味がないのかしら?と。

私は子供の頃から「お話」が大好きで、
古今東西を問わず、そんな本ばっかり読んでました。
なんか、そういう自分が「役立たず」と言われた気がして。

しばらく本を読む気になれなかった時期もあったり、
狂ったように本を読み漁ったり、いろいろありましたが・・・。
結論として。

「役に立たない本を読む幸せ」を、知らない人は不幸である!

いいのか、そこまで言い切って(笑)

この正月休みに、恩田陸「ネクロポリス」上下巻を読みました。
これは究極の「お話」です。つくりごとです。フィクションです。
現実世界のいろんなピースを、複雑に組み合わせて、
全くの異世界を、本の中に構築しています。
私は、二日間、その中をさまよっていました。
笑ったり、恐怖したり、いやもう忙しいのなんの。
読み終えて本を閉じたときには、自分が異世界から還ってきたのを感じました。

じゃあ、それが人生の指針になるのか?・・・なりません。
仕事の上で役に立つのか?・・・立ちません。
はっきり断言しますが、全く役に立たないのです(恩田さん、ごめんなさい)。

でも、それを楽しめるのは、すごくすごく贅沢なことだと思うのです。
もちろん、必要としない人はそれでいいんです。
ただ、私は、この贅沢を味わいたいし、人生において必要としているということ。

ページをめくる時のドキドキ。
次はどうなるのかという期待と不安。
残りページが少なくなってきた時の寂しさ。
これって、間違いなく、本を読む喜びの一つだと思うのですが・・・。
知識を身につけるのもよいけれど、
純粋に「本を読む」ことに没頭できるって、楽しいですよ。ね?

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コメント

 同じ本でも、読まなきゃと思って読むのと読みたいと思って読むのでは全然違うように思います。
どちらかというと知識を得るためだけに読むのは寂しく感じます。
 本に溶け込むように読書するまゆさんが思い浮かびます。

知識を得るための読書も意味はあると思うし、ノンフィクションなんかは私も好きです。
でも、「役に立たないもの」を楽しめるのって、ある意味最高の贅沢・・・という気がします。ふふふ。
「ネクロポリス」の熱に当てられて、勢い込んで書きましたが・・・どんな本でも、「読みたい」と思って読むのが最高ですよね♪

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