春の空の色
かなりの時間、パソコンとにらめっこ。
いつもとはまた違う疲れがたまる仕事を終えて、
玄関から一歩外に出た、その時。
暮れ始めた空の山際が、うっすら桜色に色づいていた。
「うわぁ、きれい!」
思わず声をあげると、そばにいた人が
「春の色だな」
ああ、そうだ。
春近い空の色。
春はあけぼの。
やうやう白くなりゆく山ぎは、少しあかりて、
紫だちたる雲の細くたなびきたる。
暗誦させている「枕草子」がふと口をついて出る。
平安の才女も、「春の空の色」を見たに違いない。
明け方じゃなくって、夕暮れ時だけど、
たしかに、春がそこまで来ている。
初めまして。優と申します。
通りがかったら、とってもきれいな流れるような文に惹かれてしまいました。
枕草子って私も暗誦しました。
妹と一緒に冬まで読んだのが懐かしいです。
頭のいい妹は、きっと今でも秋くらいまで暗誦しそう(汗)
また、遊びに来ますね。
投稿: 優 | 2006/02/21 21:59
優さん、足を止めてくださってありがとうございます。
優さんのブログもちょこっと拝見してきました。
枕草子、もちろん私も中学時代に暗誦しました。
今は、「暗誦させる」側です(^^)
この仕事も楽しいですよ。
投稿: まゆ | 2006/02/22 20:27