大切なことは
「わたしが子どもだったころ、『エルマーのぼうけん』という本を、夢中になって読みました。あまりにも面白かったので、すべての場面を暗記するぐらい、何度も読みかえしましたが、作者の名前はおぼえていません。
この本も、そんなふうに読まれればいいと思っています。」
法月綸太郎「怪盗グリフィン、絶体絶命」(講談社ミステリーランド)のあとがきです。
作者が自分のためにだけでなく、「誰かのために」書いたこの物語は、
とてもとてもおもしろかったです。
それは、とても大切なことのような気がします。
「誰かのために」という思い。
それは、きちんと伝わるものです。
私自身、「自分のために」仕事しちゃいけないな、と
深く反省するところがあります。
何のため? 誰のため?
この問いかけを、忘れないようにしようと思います。
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