米原万里さん
虫の知らせ、というのはあると思う。
今日は帰りがちょっと遅くなって、夕方のニュースが見られなかった。
いつもならそんなことはしないのに、なんだか妙に気になって、
夕飯を食べながら、携帯でニュースサイトをチェックし始めた。
行儀悪いなあ、と思いながら。
なんだか見なきゃいけないような気がして。
そして、目に飛び込んできたのは、
「米原万里、死去」の文字。
頭をガツンと殴られた気がした。
東西冷戦の時代を知っている者にとっては、
社会主義国というのは、独特の空気をもっている。
もはや瓦解したそれらの国家体制も含め、
私たちとは相容れないもの、という印象があった。
私のそういう思い込みを払拭してくれたのが、米原さんの著作だった。
ためしに手にとってみた「ロシアは今日も荒れ模様」が滅法おもしろく、
「不実な美女か貞淑な醜女か」「魔女の1ダース」と続き、
あっというまに米原さんの本を読破してしまった。
ロシア語通訳にして、エッセイスト、作家・・・という米原さん。
その広い見識と、偏りのない視線、歯に衣着せぬ物言い。
書く文章は爽快で、適度に重厚で、ユーモアたっぷり。
その著作を通して、私の知らなかった世界を教えてもらった。
書いたものも大好きだったし、
何より米原さんのファンだった。
その米原さんが亡くなられたなんて・・・。
ショック、です。
まだ信じられません。
とにかく、ご冥福をお祈りします。
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コメント
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ちわ。。
万里ですぅ。。ハィ。。天国から。。
ラクチンですよん。こちら。。
病気もすっかりよくなるし。。
いま、読み残しの本、読んでマッすぅ~。。
ええ。先回りして、魔女の宅急便で天国に送っておいたの。。
はやく、いらしてね。。こっちに。
On behalf of Mari
投稿: 古井戸 | 2007/12/23 08:27