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2006/12/19

異国の丘

劇団四季「異国の丘」を観てきました。

地方公演という機会は貴重なので、
都合がつく限り観に行くのですが、
そのたびに、舞台の狭さに「すいません」という気分になります。
もっと広くステージを使って踊りたいよねえ。
もっとここで脚を伸ばしたいでしょう。
ほんとはもっと大きく動けるんだよね。
狭くてごめんなさい!と心の中で謝りながら観てます。

さて、今回は演目自体にはあまり期待してませんでした。
以前に観た「李香蘭」がイマイチだったので。
同じオリジナルミュージカル、そして同時代ということで。

まあ、元ネタになった小説(西木正明「夢顔さんによろしく」)は読んでいたので、
話にはついていけるかなあ、というくらいの気持ちで。
実際、ストーリーはかなりオリジナル。
主人公が日本の総理大臣の息子で、
シベリア抑留中に亡くなった、という設定のみいただいた、という感じ。

期待しないで観に行ったわりに、泣きながら帰ってきました。
ラストシーンの、兵士たちの男声コーラスにやられました。
歌詞よりも、声の迫力ですね。
何かを伝えようとする思いは、確実に人の心を揺さぶります。
圧巻でした。

私としては、大好きな下村尊則さんと、
宝塚退団後、ずっと観たかった大平敦子さんが観られて、
それでかなり満足だったのですけどね。

それにしても。
生の舞台は、やっぱりいい。
役者さんたちのパワーとか、客席の熱気とか。
そういうものが一体になって生み出される空間。
そこに身をゆだねる快感ときたら!

舞台は生もので、その場にいないと本当のおもしろさはわからない。
ビデオなんかで観ても、伝わってこないのですよね。
逆に、ビデオで何度も観ていても何も感じなかったのに、
生の舞台を観たとたんにファンになってしまった役者さんもいます。
オーラというか、エネルギーというか、全然違うのです。

田舎住まいの悲しさで、舞台を観る機会なんてそうそうないのですが、
今日はとっても充実した3時間を過ごしました。
ただ、やっぱり4列目は前過ぎたなあ。

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