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2007/09/02

黄色い目の魚

「マジになるのは恐かった。マジになると結果が出る。自分の限界が見えちまう。マジで勝負をしなければ、なくすものもない。負けてみすぼらしくなることもない。すべて曖昧なままにしておけば、誰に何を言われてもヘラヘラ笑っていられる。」


佐藤多佳子「黄色い目の魚」 (新潮文庫)の一節。 

主人公の一人のこの言葉が、痛かった。
この気持ち、すごくわかる。

「マジになる」ことで、得られるものの大きさを知っていてもなお。
ものごとに真剣に向き合うのは、怖い。
大事なものであればなおさら。


ああ、今書いていて気づいた。
怖いと思うのは、それが大事だからなのか。
失いたくないと思うくらいには。

でも、マジにならないと、失わないかわりに、
本当に得ることもできないのだよね・・・。


「黄色い目の魚」は、二人の高校生が主人公の小説。
不器用で純粋な二人の姿が、とてもせつなくて、素敵な物語です。
私は十代の頃、こんなにまっすぐだったかしら・・・。

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