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2007/12/27

最後のタクト

先日、熱でボーっとしていた時。
テレビをつけたら、故・岩城宏之のドキュメントをやっていた。
常に先鋭的であった指揮者。
(そういえば、訃報をきいたときも、私は具合が悪くて伏せっていた)

圧巻だったのは、年末の「ベートーヴェン全交響曲演奏会」。
すでに30回も手術をして、体はボロボロなのにまだ挑戦し続ける岩城さん。
1曲振るだけでも体力を消耗するのに、9曲。
2年連続してこの偉業(もしくは暴挙)をなしとげちゃうのもすごい。
でも、感動したのは・・・。
1曲振り終えるごとに、岩城さんがとってもうれしそうに幸せそうに笑うのです。
ほんとうに、いい顔で。
命がけで(おおげさでなく)タクトを振ってるのに、
こんなふうに笑えるなんて、と。
本当に音楽が好きで好きでたまらないんだ・・・。

そして、語られた岩城さんの最期。
意識もないのに、ガーッと指揮をするように腕を激しく振って、
そして、フーッと息を深く吐いて、亡くなられた、と。
最期までタクトを振って、振り終えて安心して旅立ったのですね。
それを聞いたとき、思わず涙が・・・。

そんなふうに一つのことを突き詰めて生きることは、
とてもとても厳しいことだと思うのだけど。
でも、とても幸せな一生だったとも思えるのです。


岩城さん指揮のベートーヴェンを聴きたかった・・・とずっと思っていましたが、今回ちょっとだけ聴けました。
9番の合唱の部分は、鳥肌が立つほどすばらしかったです。
岩城さんが振りながら歌ってる表情が、またいいんだなあ。

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