最近のトラックバック

« 私らしく | トップページ | 紙婚式 »

2009/10/27

人の命と世間体

先日、職場で同僚が倒れました。

私は現場に居合わせず、それを知ったのは15分以上たってから。
その時点で、ただ寝かせておくだけでした。

お昼を食べ始めたあたりから、明らかに様子がおかしくなり、
机につっぷしてしまったので、周りが「保健室へ」と声をかけ。
本人は立ち上がって歩き始めたところで、歩行困難になったそうです。

おぼんには、ごはんがこぼれ、味噌汁がひっくりかえっていました。

右手がうまく動かなくなり、頭痛と吐き気。

ここらの地域では「あたった」という言い方をします。
いわゆる脳溢血、もしくは脳梗塞。
北国には多い病気です。
親戚に一人くらいは「あたった」人がいる、という感じ。

さて、私はその様子は見てなかったのですが、話を聞いて、「あ、軽くあたった」と思いました。
でも、救急車はまだよばれていませんでした。
職場は町なかから離れたところにあるので、救急車が来るまで15分はかかります。
現場に居合わせた人たちは、「救急車を呼んでください」と言っていたそうです。

それなのに、上司は「様子を見て」「本人が大丈夫だと言ってる」「とりあえず病院に電話してみる」。
あげく、「私の車で病院につれていく」

もちろん、「あたった」というのは、私たち素人の見立てです。
たしかに、本人に意識はありましたが、明らかに普通ではありませんでした。
でも、もし、本当に脳溢血だったら、車で運んでいる間に症状が悪化することもあります。
その時、だれか何かできるのでしょうか。


私、ブチ切れてしまいました。
「もし、死んだらどうするんですか!!」

そうして、ようやく上司は救急車を呼びました。
結局、病院に到着したのは、倒れてから1時間後でした。

診断は、脳出血。
一時は命も危ぶまれましたが、幸い峠は越し、今は入院中。
今後はリハビリだそうです。
職場復帰は当分先になります。


上司はのちにこう言いました。
「ここに救急車を呼んだら地域の人になんて思われるかと心配だったけれど、早く救急車を呼んで正解だった」

私はもう、何も言う気になれませんでした。

人の命と、世間体と、いったいどちらが大事なんでしょう。
私には信じられない感覚です。

« 私らしく | トップページ | 紙婚式 »

コメント

大変でしたね。
でも、大事にいたらずによかったですね!

一刻を争うときに世間体だなんて…たとえ笑い話になっても、悔やむよりずっといいはず。まゆさんの怒りごもっともです。

私も同じような現場にいるので、上に立つ人の器というか、人間性というか…こうも違うものかと思わせられますね。そして、ここぞ!というときに、真意が見えてきます。まぁ、日頃思ってるのと大差ないのですが…。

現場の忙しさ、お上はいつ理解してくれるのやら…。同僚の方が快方に向かわれますように。そして、まゆさんも気をつけてくださいね。もちろん、だんなさまと2人分。

なぎさん、おかげさまで同僚は順調に回復しています。ただ、職場復帰には時間がかかりそうですが。

職種が職種なだけに、今回の上司の対応には本当にがっかりしましたし、怒りを覚えました。こんなことでいいんでしょうかね。若い世代に「人命より世間体が大事」と教えたいんでしょうか?

人として一番大切なことを忘れるようでは…と、ため息をついてしまう今日この頃です。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/92733/46596788

この記事へのトラックバック一覧です: 人の命と世間体:

« 私らしく | トップページ | 紙婚式 »