3週間~「がんばって」より「がんばろうね」
あっという間に時間がすぎていきます。
ずっと安否不明だった人たちの消息がやっとわかり。
かと思うと、悲しい訃報が届き。
以前お世話になった方の一人と、ようやく連絡がつき。
「なんもなくなっちゃったよぉ。町も、海もねぇ」
真っ青な海を思いだしたら、何も言えなくなってしまって。
何もできなくてごめんなさいと言う私に、
「なんも。こうやって気にかけてくれるだけで、嬉しいの。
声を聞いただけでね、元気が出たよぉ」
復興という言葉を、たくさん聞くようになりました。
でも、まだ、生きるだけで精いっぱいの人たちもいます。
普通の生活を送れている私でさえ、
この先、どうなっていくのだろうと不安になることがあります。
ただ、今回のことを他人事と思わず、自分に何かできないかと考え、行動している人たちの多さに励まされます。
おそらく、立ち直るには、相当の時間が必要です。
長期戦になることを覚悟しています。
岩手県だけでも、向こう10年、20年かかるのではないでしょうか。
宮城県や福島県はもっとでしょう。
電力不足も当分続くでしょうし・・・。
阪神大震災の時、被災者にとって「がんばれ」という声がつらいという意見がありました。
こんなにがんばっているのに、もっとがんばれというのか、と。
それを聞いたとき、じゃあなんてエールを送ればいいのだろうとすごく悩んだのですが・・・。
今になって、わかった気がします。
「がんばれ」「がんばって」じゃなくて、「一緒にがんばろう」。
手を貸すよ、一人じゃないよ、みんなで分かち合おう、一緒にがんばるよ・・・。
もちろん、被災した人たちの中には、それすら受け入れられない人もいるでしょうけれど。
痛みを分かち合おうとすることが、どれだけ救いになるのか。
私は、そのことを忘れずにいたいと思っています。
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