20年
20年前の私は何をしていただろうか。
テレビに映る光景にただ呆然としていた。
炎を前にして父を母を呼びつつ泣く少女の姿に、涙していた。
何かできることはないのかと、焦燥に駆られていた。
その後、自分の住む場所が「被災地」と呼ばれることになるとは、想像もできなかった。
(もっとも、私の体験など、「被災した」と言えるものではないけれど)
今だから、20年前の光景が、胸に突き刺さる。
たぶん、あの時、私は何もわかっていなかった。
それはしかたないことではあるけれど。
記憶には、風化させてはいけないものが、きっとたくさんある。
数々の災害や、事件や、戦争や・・・。
さらに10年後、20年後、私たちはどうしているのだろう。
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