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趣味

2007/11/12

読みたいけど

読み続けていた続き物の最終巻、というやつが、今、手元に2冊ある。

上橋菜穂子「天と地の守り人 第三部」
浅田次郎「中原の虹」 第四巻


どちらも、ものすごく読みたい。
でも、読んだら、もうこのシリーズは完読してしまう。
そう思うと、もったいなくて、読めない。

読みたいけど、読みたくない。


小説でも、漫画でも、続き物は「早く完結してくれ」と思う。
でも、いざ終わるとなると、どうしようもなく寂しくなる。
「もう終わっちゃうの!?」と、必ず思う。

だから、読みたいけど、読みたくない。

ものすごく、贅沢な葛藤をしている今日この頃。

2007/03/18

F1開幕!

F1 2007シーズン開幕!
初戦・オーストラリアGPは、フェラーリのライコネンのポール・トゥ・ウイン。
ライコネンは、マクラーレンから移籍しての初勝利。
フェラーリは、帝王・シューマッハ引退後の勝利で、
マシン性能をアピールできたわけで。

M.シューマッハがフェラーリに移籍してからの数年。
F1を見るたびにワクワクした。

私はウイリアム時代のシューは、あまり好きじゃなかった。
あまりに正確にラップを刻み、確実に勝つというのが。
「勝って当たり前」というのは、つまらない。

そのシューが、「跳ね馬」フェラーリに移籍。
当時は、フェラーリはマシントラブルの連続で、
アレジなんか全然乗りこなせなくて、えらい目に遭っていた。
果たして、シューは暴れ馬を乗りこなせるのか?

実際、最初は全然うまくいかなかった。
ポテンシャルは高いけれど、安定性の悪いエンジン。
繰り返すトラブル、トラブル、トラブル!
あのシューマッハにして、リタイヤの連続。

その暴れ馬が、本来の力を生かせるようになったのはいつからだったか。
開発スタッフと、現場のクルーと、ドライバーとが、
試行錯誤を繰り返し、暴れ馬は甦ったのだ。
その過程は、見ているだけでワクワクした。
一戦ごとに、確実に向上しているマシン。
一糸乱れぬピットクルーの流れるような作業。
そして、マシンのポテンシャルを最大限に引き出し、コントロールするドライバー。
フェラーリの時代の再来!
そして、シューマッハは真の帝王になった。

正直言って、「跳ね馬」が安定してからは、ちょっと興味を失ってしまったけど。
でも、シューのすごさは実感した。
性能のいいマシンで勝つだけでなく、
いいマシンを作り上げてしまったドライバー。
そんなことができる人が、どれくらいいるのだろう。

2007シーズン。
帝王不在は寂しいけれど、新しい力の台頭を楽しみにしている。

2006/12/24

ラストラン

仕事があって、リアルタイムでは見られませんでした。

有馬記念。ディープインパクト、ラストラン!

今、やっと映像を見ることができました。

ずっと後ろから3番目に控えていたディープが、
3コーナーあたりから少しずつ上がってきて、
4コーナーで、グワッと前に出てくるところ、
鳥肌が立ちました!

すごすぎる・・・。

正直言って、もっと走らせてほしかったです。
まだ走れるのに、もっと走れるのに。
走ることが、彼の幸せだと思うのだけど。

それでも、あんな奇跡のような馬の
すばらしく美しい走りを見ることができて、
私はとても幸せでした。

ディープインパクト、おつかれさま。

2006/08/23

読まなければいけない

本を読むのは好きだけど、
「読まなければいけない」となると、
とたんに億劫になるのはどうしてだろう。

仕事で読まなければならない本。
図書館の返却期限がせまった本。

そういう枷がなければサクサク読んじゃうだろうに。

ブツブツ言ってないで読まなきゃね、と思うけど、
「読まなきゃ」という言葉に気が重くなる。
そして、関係ない本を読み漁ろうとしたりする。
つくづく、困った性分です。我ながら。

(現在、読まなきゃいけない本3冊抱えて、
 非常に気が重いのでした)

2006/05/28

優駿

第73回東京優駿 通称「日本ダービー」。

去年のディープインパクトのような怪物不在の今回、
1番人気の皐月賞馬メイショウサムソンが制しました。

個人的には、サンデーサイレンス産駒に獲ってほしかったけど。
SS産駒がダービーに出るのは今年が最後。
早世した偉大な種牡馬の最後の子供たちは、
残念ながらダービーの栄冠は手にできませんでした。

ただ、39歳石橋守騎手のダービー初制覇は、
なんだかとってもうれしかったです。
派手なスタージョッキーではないものの、
こつこつと仕事をこなす石橋ジョッキーは1985年デビュー。
20年以上のキャリアにして、ダービーの栄冠は初めて。
名手と言われても、ダービーを獲れない騎手もたくさんいる世界。
遅咲きの石橋ジョッキーがインタビューで
「この仕事をしてこれたことに感謝します」
という趣旨のコメントをしたのに、感動してしまいました。

ちなみに、天才・武豊も、ダービーを獲るまでには、
デビューから10年以上かかってます。

稍重の馬場だったので、泥が飛びまくりだったようで、
検量室でのジョッキーたちは顔も泥まみれ。
スローペースで馬群がつまったので、
よけいにひどかったのかもしれませんが。
ああいう状況で、駆け引きしつつレースするのって、
体力的にも精神的にもきついんだろうなあ。

そして、いつものことながら、勝った馬はかっこいいです。
「日本ダービー」と呼ばれるこのレースですが、
私は「東京優駿」という方が好き。
優駿って、素敵な日本語だと思いませんか?
あのお馬さんたちにふさわしい響きだと思うのです。

2006/04/30

ディープインパクト!

すごい!としか言いようがないじゃありませんか!

春の天皇賞。
ディープインパクト圧勝!!

スタートで出遅れた時は、あらら・・・と。
もともとスタートはうまくないけれど、今回はまたずいぶん。
でも、それを苦にする必要はない馬だし、
長丁場だからねえ、と思ってはいましたが。

後方で悠々と走っていたのが
一気に追い上げ、あっというまに先頭に立った瞬間、
本当に鳥肌がたちました。
なんだ、この馬。
ほかの馬と同じ生き物か??

すごいです。おみごとです。
追いすがるほかの馬たちをものともせず、
ぶっちぎりの勝利。

ここまで勝ちっぱなしだと、プレッシャーもあるはず。
でも、そんなレベルじゃないですねえ。
怪物ですよ。
それに鞍上が天才・武豊なんだから、
向かうところ敵なしなのもわかります。

さっきから何回もレース映像を見ていますが、
圧倒されます。
すごすぎる・・・。
どんな理屈をこねても意味はないですね。
堂々たる王者です。
名前の通り、「ディープインパクト」を受けました。

2006/04/27

今日は読書に向かない日

最近、ものすごく疲れているせいか、
どうにも読書ペースがあがりません。
なかなか本に集中できない感じ。

毎日一冊の読書が欠かせないはずなのに、
最近は週に2、3冊程度。
読んでいても、寝ちゃうんです。
眠らないにしても、頭に入ってこない。

こういうときに無理に読んでもしかたないので、
「ああダメだ」と思ったら、放り出すようにしてます。
今日も、途中で断念。
おもしろいんだけど、どうにも集中力が続かず。

読み初めにどうにもしっくりこない物語も、
力技で読み続けていくと、ふっとスイッチが入る瞬間があって、
「ああ、おもしろかった」となることもありますが。
明らかに読み手のコンディションが悪い時は、
無理して読まない方がいいみたい。
せっかくおもしろい本と出会っていても、
自分で台無しにしちゃいけないもんね。

というわけで、今日も読書はここまで。
続きはまた明日です。


元同僚の息子さんが読みたがっている・・・という本を、
転勤される際に差し上げたのですが、
すごく楽しんでくれているそうで、ホッとしました。
自分が本を読めないときでも、
こういう話をきくと、うれしいものです。

2006/02/19

本を読むタイミング

人の心の弱さとか、醜さとか、悪意とか。
そういうものを描いた本を
2冊続けて読んでしまいました。
内容をあまりわからず読み始めて、
結果として、あらら・・・と。

今回は、なんとかセーフでしたが、
一週間前だったなら、本を放り出していたかも。
(それほど、心身ともにまいっていた)
なんとか読み終えることができて、
そのことにほっとしています。


本を読むタイミングというのはけっこう重要で、
読み手のコンディションで、本に対する印象は、
全く違ってしまったりするもの。
弱っている時に、そこをつつくような話は勘弁してほしいし、
エネルギッシュな時に、静謐な物語はかえってつらい。
でも、こちらの状態が変化すると、
以前はダメだった本でも、おもしろく感じたり。

なので、ああいう本を読みきって、
それなりにおもしろく感じた私は、
どうやらだいぶ復活してきたらしいのです。

久しぶりに実家に帰って、猫に癒されたおかげかな。


とにかく、本を読むにも、心身の体力(あ、変な言葉)が必要。
自分のコンディションをよくわかったうえで、
選書するのがポイントだと思うのです。

2006/01/04

本を読む幸せ

「これは、おもしろいけど役には立たない本だね」

職場の先輩に貸した本を返してもらう時に言われた言葉。
もうずいぶん前のことですが、今でもはっきり覚えてます。
尊敬していた方だったので、けっこうショックな一言でした。

考えてみれば、本は読むけれど、フィクション中心の私とは、
読書傾向が全く異なる方だったので、
それを理解せずに一大エンタテイメント(ま、大ぼらとも言う)を貸した
私の判断ミスではありました。

でもね。しばらく考えちゃったのですよ。
「役に立たない読書」って、意味がないのかしら?と。

私は子供の頃から「お話」が大好きで、
古今東西を問わず、そんな本ばっかり読んでました。
なんか、そういう自分が「役立たず」と言われた気がして。

しばらく本を読む気になれなかった時期もあったり、
狂ったように本を読み漁ったり、いろいろありましたが・・・。
結論として。

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2005/11/11

本を読まなかった頃

本ばっかり読んで生きていると思われがちだけど、
今までの人生で、本を読まなかった時期がある。

一つめは、中学~高校3年の夏まで。
部活で忙しかったのと、
友達とおしゃべりしてる方が楽しかったのと。
読書感想文を書くためくらいしか、本は読まなかった。
ただ、中3の受験間際には、現実逃避で本を読んでた。
一応、言い訳ができるように「日本の名作」なんぞを。
でも、あの時読んでおいてよかったなと思う。
「真実一路」なんて、あの頃じゃなきゃ素直な気持ちで読めなかった。

二つ目は、就職して数年の間。
全く読まなかったわけではないけれど、月に一冊、とか。
とにかく疲れていて、活字を追う気になれなかった。
仕事を家に持ち帰らないと終わらない、というのもあったし。
漫画はけっこう読んでいたけれど、小説はほんとに読まなかった。

特に、社会人になってからは、自分の価値観も変わり、
「本を読む」ことよりも楽しいこともたくさんあった。
それが、また本に戻ってきたのは、
心身ともにボロボロになった時期。
なにもかも嫌になって、なーんにもする気になれなくって、
その時、ふと「本を読もうかな」と思った。
お得意の現実逃避なんだけれど。

最初は嫌なことを忘れるために読んで。
そのうち、読むことの楽しさを思い出して。
本を読んでいると、イライラもすうっと消えていった。
それはもう、不思議なくらいに。

本がなくても、人は全然平気だと思う。
実際、本を読まなくても、困ったことはなかった。
だけど、やっぱり、本を読むことは楽しい。
自分の知らない世界に連れて行ってくれるし。
笑ったり、泣いたり。
日常の中で凝り固まった気持ちを柔らかくしてくれる。

嫌なものを無理に読む必要はないけれど、
私にとっては、読書はもはや欠かせないものだ。

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