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2002年8月24日 (土)

エンジェル

9「エンジェル」石田衣良   集英社文庫   ★★★

 記憶喪失の幽霊が、自分自身の「殺人事件」の謎を追う物語。
 誕生からもう一度自分の人生をたどっていくのだけれど、これがとってもつらい記憶の連続。だけど、それをドライな筆致で淡々と描いていくのが作者らしい。結末までスピード感があって、だけど、どこかしんみりさせられる。
 
 「池袋ウエストゲートパーク」のドラマにはまり、原作を読んだらおもしろく、以来追いかけて読んでいる。非常にテレビ的な文章を書く人、という印象。ウエットになりすぎない文章と、押し付けがましくない温かさが、なかなかいいバランスだと思う。

ときわ姫 > 私は途中がどんなに面白くても、ラストを受け入れられないと、もうだめなんです。その点このラストは良かったと思います。
辛かったけど、これで癒されたなあとしみじみ余韻を楽しめました。 (2002/08/25 10:11)
まゆ > ときわ姫さん、はじめまして。私はラストは途中で読めてしまったので、ちょっと残念だったのですが。でも、文緒との経緯とか、ラストにいくまでのもっていきかたがうまくて、すごく納得しましたね。 (2002/08/25 20:53)
ときわ姫 > そうなんですよね、ラストは読めてしまいます。と言うより、私はあのラスト以外では、この本が嫌いになったと思うのです。 (2002/08/26 09:14)
まゆ > それはわかります。この話もめちゃくちゃひどい話なのに、後味が悪くないのは、このラストのおかげですよね。すごく石田衣良っぽいなと思います。 (2002/08/26 20:05)

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