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2003年9月 6日 (土)

波のうえの魔術師

322「波のうえの魔術師」石田衣良   文春文庫   ★★★

 フリーターの白戸則道は、町で見知らぬ老人と出会う。それが「マーケット」との出会いでもあった。
 個人投資家である老人・小塚から投資のノウハウを教わった則道は、小塚と共に大手都市銀行に「秋のディール」を仕掛ける。

 ドラマ化された時にチラッと見て、なかなかおもしろそうだったので、文庫化を待っていました。
 雰囲気は「池袋ウエストゲートパーク」に近い感じ。文章のスピード感とか。主人公のキャラとか。
 ただ、これは経済を舞台にしたコン・ゲームなので、とにかく私にはわからない世界のことがたくさん出てきます。覚悟の上で読んだとはいえ、やっぱりよくわかりませんでした(泣)経済オンチなもので。
 じゃあ、話が見えなかったのかというと、不思議なことにおもしろかったのです。思うに、投資のことを言いたいんじゃなくて(いや、それがわかっていればもっと楽しめるのでしょうけど)、一連の事件の緊迫感と、それを通して則道が成長(?)していく過程こそが、この物語のテーマなのでしょう。
 ひどくドライなようでいて、でも適度にウエットなところのある石田衣良の文章は、心地よくてほんとに好きです。

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