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2003年10月20日 (月)

深川恋物語

360「深川恋物語」宇江佐真理   集英社文庫   ★★★★

小さな店の跡取り息子を一途に思う大店の娘。絵師として名をはせるようになった女房とのすれ違い。江戸深川を舞台に繰り広げられる六つの恋物語。

 莉子さんにおすすめされた短編集を読んでみました。吉川英治文学新人賞受賞作。
 先日読んだ「余寒の雪」もよかったのですが、こちらはもうちょっと軽めの、でもせつない恋物語で非常に読みやすく、おもしろかったです。
 好きな話はお嬢育ちの娘が一途に恋を貫く「下駄屋おけい」(まあちょっと甘々ですが)と、芸者上がりのお店の女房がなさぬ仲の先妻の息子の嫁と対決(?)する「狐拳」。後者は特に後半の急展開がみごとでした。
 やりきれないのだけれど印象に残ったのは「さびしい水音」。夫婦の気持ちがすれ違ってしまって、もう二度と戻らないというのは、なんともせつなかったです。
 宇江佐さんが受賞するに至った経緯を記した阿刀田高さんの解説もおもしろかったです。

莉子 > 「面白かった」と言っていただけて、ほっとしました(笑)「狐拳」は後半、意外な展開を見せ面白かったですね。
阿刀田さんも、ずーっと気になっていたのでしょうね(笑)温かい解説文だと思いました。 (2003/10/21 21:36)
マウス > 宮部さんの時代ものと分野が重なりますがこちらの作品はひとまわり甘口日本酒ですね。 (2003/10/21 21:38)
まゆ > 莉子さんにはみごとに私の好みを言い当てられちゃったなあって感じです。「春風ぞ吹く」もいまだに入手できずにいるのですが、探し出して絶対読みます。
マウスさん、宮部さんのも好きですが、こちらはまた趣が違って、これもよし、という感じです。「甘口日本酒」というの、ナイスですね。 (2003/10/21 21:57)
かの > まゆさんもどんどん宇江佐さんいってますね~。「春風ぞ吹く」をお読みになったら、次はぜひ、髪結い伊三次シリーズをオススメします。(シリーズ三作目まで文春文庫から出てます。一作目のタイトルは「幻の声」です) (2003/10/22 02:22)
まゆ > 髪結い伊三次は実はずっと前から気になっていたシリーズです。この勢いで読んでしまいそうです~。 (2003/10/22 19:28)

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