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2004年4月 9日 (金)

LAST

492「LAST」石田衣良   講談社   ★★★

 膨れあがった借金を抱えた修二は、それを帳消しにするための二つの方法を提示される。家族を犠牲にするか、家族のために自分の命を捨てるか。決断のために与えられた時間は24時間。修二の選択は・・・。(「ラストライド」)

 「ラスト」という言葉がタイトルにつく7つの短編。記憶違いでなければ、直木賞受賞後、初の単行本だったはず。
 借金を抱えてホームレスになったり、犯罪に手を染めたり、と暗めのトーンの物語が多かったです。死とかセックスに関する話も多かったなあ。読後感がそんなによくないのだけれど、やっぱり石田衣良らしい味付けがしてあって、それなりに読まされました。
 底辺で生きる人間とか、堕ちていく人間を書かせたら、この人は本当にうまい。さりげなく人間の強さや優しさを浮かび上がらせる手法も。「池袋ウエストゲートパーク」とも、「うつくしい子ども」ともまた違うのだけど、やはり石田さんらしさは感じました。
 いちばん好きだったのは、書き下ろしの「ラストバトル」。これは後味も悪くなくて、展開も緊迫感があっておもしろかったです。

ハイジ > 全体的に読後感が暗くて、読み終わった後、ずーんっときてしまいました。石田さんの描く優しさが見え隠れするので、それが悲しさや空しさに拍車をかけてしまって。今、新作の「1ポンドの悲しみ」をよんでますが、こちらは読後感しゅわー、の短編集です。 (2004/04/11 03:01)
まゆ > 確か石田さん本人も「これを読んだら石田衣良を嫌いになるかも」と言ってたような。でも、やっぱり私は石田さん好きだなあと思いましたよ。新作読みたいんだけど、図書館に入らないかなあ。 (2004/04/11 17:32)

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