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2004年6月 9日 (水)

娼年

530「娼年」石田衣良   集英社文庫   ★★★

 女なんてつまらない。いや、世の中のこと何もかもがつまらない・・・。
 バーテンダーのバイトをして日々を暮らす二十歳のリョウのもとに現れた女性・御堂静香。彼女に誘われて、「娼夫」となったリョウは、さまざまな女性の欲望の不思議に魅せられていく。

 コール・ガールならぬコール・ボーイの物語。
 セックスのことが中心になっているのだけど、全然ドギツクなくて、あったかいような、せつないような、優しい感じがするのです。
 主人公・リョウはこれといった特徴のない「普通」の男の子なんだけど、彼は他人のあるがままをストンと受け入れてしまう。そういうスタンスが、実はこの物語の最大の魅力です。
 また、リョウが年上の女性に惹かれる理由、静香がリョウを受け入れない理由、咲良がリョウに寄せる思いなどなど、読んでいてなんともいえない気持ちになります。
 そして、石田衣良お得意のラストの急展開。そして、全てが「つまらない」と言ってたリョウの最後の選択。この辺はさすがです。
 石田衣良の文章はとってもクールでスタイリッシュ。だけど、人を見る目は優しく、あたたかい。この物語でも、それを痛感しました。
 なお、姫野カオルコの解説はなかなか秀逸です。

羽鳥 > こんばんはっ。最近「4teen」を読み、石田さんがゲストだったNHKのトップランナーという番組を見、文庫で出たこれがとても気になっております。その番組を見て、石田さん自身にちょっくら惹かれてしまったんです(笑)。積読がたまってるので先になりますが、これはマイページに登録しなくちゃ。まゆさんの日記読んで面白そうでドキドキしています。 (2004/06/09 22:57)
nanako > 新刊文庫が積まれている前で買おうかどうしようか悩み続けています。実は石田衣良は未読なのです。。。姫野カオルコの解説も興味あるし、これはやっぱり「買い」かなぁ。 (2004/06/09 23:47)
ハイジ > 私の唯一未読石田作品です。詠もう読もうと思ってるんですが。石田さんの作品は、甘いんだけれども、ものすごく幸せな読後感を得られるので大好きです。 (2004/06/10 00:23)
さくら > 私は積んでる本です。どんどん新しいのを購入しちゃって順番かなり下にあるんです・・。でもまゆさんの日記見て読みたい!って気になりましたよ。 (2004/06/10 09:22)
まゆ > 羽鳥さん、「トップランナー」見逃しちゃったんですよ。くう~。再放送ないかしら。石田衣良はいいですよ~。おおむね外れなしです。
nanakoさん、石田衣良未読ですか。うーん、いきなりこれはどうだろう・・・。まあ読みやすくはありますが。私は「池袋ウエストゲートパーク」から入りました。でも、あれも好みは分かれるみたいだし。とりあえず、読んでみてくださいな。私としてはけっこうおすすめの作家さんなんですが。
ハイジさん、未読でしたか~。なんか、「IWGP」とか「波のうえの魔術師」とかと一脈通じるものがある、と感じました。甘いんだけど、ベタベタしてないところがいいんですよ。
さくらさん、私もようやく読みました。まだ積読本がいっぱい・・・。それなのに、今日もまた本を買ってきてしまいましたよ。こんな舌足らずな感想で、読みたいと思ってくださったのならうれしいです。 (2004/06/10 21:41)

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