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2004年9月23日 (木)

神様がくれた指

612「神様がくれた指」佐藤多佳子   新潮文庫   ★★★★★

 1年2ヶ月ぶりに刑務所から出てきたスリの辻。ギャンブルがやめられない占い師の昼間。偶然の出会いから同居することになった二人は、ある事件に否応なしに巻き込まれていく。

 昨日からちょっといろいろありまして、少々落ち込んでいます。そういう時に、こういうのを読むのはまずかったなあ、と。とっても心に響いてしまって、泣けてしまいました。
 プロのスリとして誇りはもっているものの、その稼業ゆえに幼なじみの咲への想いを認められない辻。家族との埋められない溝を抱え、弁護士になることをかたくなに拒否し、占い師として生きる昼間。この「ふらふら」している二人に共感したり、反発したり。読みながらこちらの感情がめまぐるしく変わりました。
 初めは辻に共感し、途中からは占い師として悩む昼間に共感し・・・。彼らが「ふらふら」せずにはいられない気持ちもわかる気がするし、そういう者どうしが信頼しあえる関係ってのに憧れたり。
 特に、弱っている今の私には、昼間の(というか、マルチェラのと言うべきか)の言葉が、やけにしみてきました。
 エピローグは秀逸ですね。このラストシーン、すごく好きです。

さくら > 辻と昼間のつながりにジーンときました。ドキドキ感もあり深い部分もあり、いいお話ですね~。 (2004/09/24 09:30)
まゆ > スリと占い師。めちゃくちゃうさんくさい二人なんだけど、この関わり方がいいですよね。佐藤多佳子さん読むの、これで3作目ですが、今のとこハズレなしです。 (2004/09/24 19:32)

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