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2006年3月21日 (火)

センチメンタル・サバイバル

957「センチメンタル・サバイバル」平安寿子   マガジンハウス   ★★★

 画材屋でバイトしているるかは、叔母の龍子の家に居候することになった。48歳独身・仕事バリバリの龍子と、何をしたいのかもよくわからない、ほわわんとしたるか。全く対照的な二人の同居だったけれど、何かが変化し始めて・・・。

 基本的には「くうねるところすむところ」と似ているなあという印象でした。ただ、こっちの方が、力が抜けている感じ。「くうねる~」は最初からかなりパワフルで、それが私には心地よかったけど、こっちはるかの視点で進むせいか、ゆるゆるな感じです。
 最初はるかに共感できなくてちょっとだけイライラしました(これって、龍子さんの視点ですね。うーん)。だって、彼氏のことも好きかどうかわかんなくて、結局別れちゃって。別れても都合のいい「元カノ兼友達」としてズルズル会ってたり。自分で何かしようって気が全くなくて、流されるままボーッとしてるんですね、基本的に。こういう若者を見ると、つい説教したくなっちゃうのがオバサンの習性ですね(苦笑)
 ところが、るかはだんだん変わっていきます。劇的な変化はしないけど、自分なりに自分の居場所をきちんと定めていく。ドラマティックな人生ではないかもしれないけど、ちゃんと地に足がついていく。ああ、そういうものかもね、と素直に思えました。気持ちよかったです。
 龍子さんって人は、かなり傍迷惑な部分ももってますが、不思議と憎めない。決め付けるような言いかたをするかと思えば、自分と違う考え方もちゃんと聞き入れる柔軟さもあり・・・。龍子さんもるかとの関わりの中で、何かを感じたのかもしれません。
 
 本筋からはずれますが、個人的にツボだったこと。
 龍子さんがいきなり某野球選手のファンになり、その写真をるかに見せた時のこと。
 るかいわく「ひげをはやしたときの竹野内豊を、二、三分お湯につけてふやかした感じ」
 さらに、「でも、いい男でしょ。無骨な感じがキュートだわ。こんなの、サラリーマンのはそういないわよ」といい募る龍子に向かって「焼鳥屋さんにいそうだけど」
 ・・・すいません、爆笑しました。さていったい誰のことでしょう? 私は好きな選手なんですけどね(世界一になった王ジャパンの一員です)。 

あしか > あはは。。。彼ね?焼き鳥屋の頭にタオル。いそうですよ。竹野内は、私すごく好みなんです。 (2006/03/21 20:09)
まゆ > あしかさん、レス遅くなりました。そうです、彼です。私、好きなんですけどね。確かに焼鳥屋にいそうです(笑)もちろん、竹野内も嫌いじゃないです~。 (2006/03/24 21:04)
ブースカ > 今、読んでるところです。まゆさんの感想を読んで、<ひげをはやしたときの竹野内豊を、二、三分お湯につけてふやかした感じ>って誰なのか気になってたのですが、わかってスッキリしてます。 (2006/04/17 12:09)
まゆ > ブースカさん、レス遅くなってごめんなさい!パソコン壊れて、しばらくネットから隔絶された生活をしていました。
「ふやけた竹之内」、わかっていただけましたか。うふふ。いや、個人的にはかっこいいと思うんですけどね。 (2006/04/21 21:06)

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