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2006年7月 3日 (月)

スローモーション

991「スローモーション」佐藤多佳子   ピュアフル文庫   ★★★

 高校1年の千佐は、ワルくもないけどいい子でもない。6歳上で半分血のつながったニイちゃんは、元不良で今は無職でふらふらしてる。教師の父と、専業主婦の母と、門限8時の家庭。
 気になるのは、同級生でいつもスローな及川周子。みんなの輪からはずれている彼女には、不穏なうわさがあって・・・。

 解説が「空色勾玉」の荻原規子さんというところが豪華ですね。
 これを読んで、全編に漂う雰囲気が何かに似ている・・・と思っていたのですが、荻原さんの解説を読んで納得しました。紡木たく「ホットロード」の世界です。ワルいけれど、根は優しくて、寂しがり屋で・・・という、あの世界。なんとも言えない透明感と、せつなさ。道理で、なつかしい気がしたはず。
 かといって、感傷的すぎることなく、それぞれの登場人物が千佐の目を通して描き出されていきます。最後も安易な大団円にせず、でもほんの少し何かが動き出した感じで終わるところが素敵です。
 佐藤多佳子初期作品ということですが、「サマータイム」とはまたちょっと趣が異なります。

ほっそ > こんにちは。この本とは全然関係ない話ですが、私まゆさんが999冊目または1000冊目に、どんな本をのせるかずっと前から楽しみにしているのです(*^_^*)
991冊目ということで、いよいよカウントダウン!待ってま~す。 (2006/07/06 08:38)
まゆ > ほっそさん、お気づきでしたか(笑)最近体調良くなくて、なかなか読むペースがあがらないのですが、とりあえずカウントダウンに入りました。1000冊目、何になるか、楽しみにしててくださいね(というほどのことではないけれど)。 (2006/07/07 19:46)

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