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2006年9月 3日 (日)

眠れぬ真珠

1020「眠れぬ真珠」石田衣良   新潮社   ★★★

 内田咲世子、45歳、独身。「黒の咲世子」の異名をもつ版画家。彼女の前に突然現れた若き映画監督・徳永素樹は、トラブルに巻き込まれ、今は映画から遠ざかっているのだという。その素樹が、咲世子のドキュメンタリーの撮影を申し込んできた。咲世子は17歳下の素樹に強烈に惹かれていく。

 石田衣良ってロマンチストだよなあ、と再確認した一冊(笑)なんというか、これって石田さんの願望ですよね。
 まず、自分のことを「ダイアモンドの女」「真珠の女」なんて言う女性はいないです。それから、咲世子と、若くて魅力的な女優・椎名ノアが、素樹を取り合うのだけれど、二人の女性がこんなにわかりあうってありえない。そんなにきれいにおさまるわけないじゃないですか。
 個人的に、女性の生理的なこと(更年期障害とか)について男性に書かれるのには抵抗があるのですよねえ。もう一つ、ストーカー女・亜由美の扱いがひどすぎる・・・。
 と言いつつ、どうして星3つつけたかというと、ただ一箇所、すごく好きなところがあったからです。それは、咲世子が自分の人生を、浜に打ち上げられたいろんな漂着物に例えたところ。これは、きっと若い人にはわからないだろうなあと思います。私自身も、なんとなくわかるような気がする・・・という程度なのですが。その場面だけが、とっても気に入ったゆえの星3つです。 

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