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2008年3月20日 (木)

【新釈】走れメロス 他四篇

1273「【新釈】走れメロス 他四篇」森見登美彦   祥伝社   ★★★

 芽野史郎は激怒した・・・友との約束を「守らない」ために奔走する芽野。きっと芽野は来ないと確信する芹名。京都に生息するどうしようもない学生たちの物語。

 「山月記」「藪の中」「走れメロス」「桜の森の満開の下」「百物語」の5篇を収録。いずれも文学史上に燦然と輝く名作のパロディ。

 京都を舞台にした、大学生もの。これでもかと繰り広げられる森見ワールド。特にも「走れメロス」は、その馬鹿馬鹿しさにおいて、森見ワールドの真骨頂。読んでいて、「やれやれ・・・」という気分になるのですが、つい読んでしまうんですよね。

 5篇が微妙にリンクしているのも楽しいです。

 すごいと思ったのは、それぞれが原作の文体やムードを忠実になぞっていること。こんなふうに書き分けられるなんて、さすがです。

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コメント

正直言って、私はあまり面白いと思えなかったのです。。。
「百物語」以外はオリジナルを読んだことがありますが、あまり面白いリミックスと思えなくて。。。
後から「夜は短し歩けよ乙女」を読み「新釈…」とのリンクに気がついたので、「夜は…」→「新釈…」の順で読めばまた違った面白さがあったのかもしれません。
(「夜は…」は好きでした)

kanakanaさん、私は「夜は~」未読です。
「太陽の塔」や「有頂天家族」のようなおもしろさはなかったのですが、有名な文学作品を森見さんがいじっているところがおもしろかったです。「走れメロス」なんか、馬鹿馬鹿しくて(笑)

「山月記」が意外と気に入りましたが、一番はやはり「走れメロス」です。馬鹿馬鹿しくて本当に笑えました。

でもkanakanaさんのように原作を読んでいない作品はあまりおもしろいと言えませんね。
今のところ、森見さんの作品では「有頂天家族」が一番好きです。

buudyさん、「有頂天家族」の密度の濃さにはかなわないですが、この発想がおもしろいなと思いました。
「走れメロス」はみごとにパロディになっていて、しかも森見さんらしい馬鹿馬鹿しさがあふれていて・・・好きではないけれど、一番印象に残っています(苦笑)

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