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2009年5月

2009年5月24日 (日)

悶絶スパイラル

1395「悶絶スパイラル」三浦しをん   太田出版   ★★★★

相も変わらず妄想の世界(?)をさまようしをんさんの日常をつづるエッセイ集。

初めてしをんエッセイに出会った時は、なかなか衝撃的でした。これは絶対人前では読めない、読んではいけない!と思ったものです。だって、絶対笑ってしまうもの。

で、結婚してから初めてしをんエッセイを読んだ今回。いやあ、つらかった・・・。だって、旦那さまの前で読むと、笑ってしまう。「何がおかしいの?」と聞かれても、説明に困ることが多い(しをんエッセイ経験者にはわかるはず)。なので、旦那がいない時に読もうと思うのだけど、いったん読み始めるとなかなかやめられない。・・・と、まあ、こういう状態で、まさに「悶絶スパイラル」(笑)

しをんさんの目のつけどころって鋭くて、「ほう、そう来ますか」と思うんだけど、それが暴走してあらぬ方へ行ってしまうんですよねえ。それがおもしろいんだけど。というわけで、今回も堪能しました。

それにしても、しをんさんのご家族も友人も、いい味出してますねえ~。

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2009年5月23日 (土)

しゃにむにGO(全32巻)

1394「しゃにむにGO(全32巻)」羅川真里茂   白泉社   ★★★★★

一目ぼれした女の子がテニスラケットをもっていたことから、テニスを始めた伊出延久。入部したテニス部には、ジュニアで活躍した滝田留宇衣がいた。しかし、彼は勝利へのモチベーションを失っていた。延久と留宇衣・・・二人の出会いが、彼ら自身の運命を大きく変えていく。

とうとう完結しました。最後2巻は同時発売で、インターハイ決勝戦を一気読みできるというのが非常によかったです。

これはもう、何回泣かされたかわかりません。もと陸上選手でテニスには素人の延久と、もとプロテニスプレーヤーを母にもつサラブレッドながら、何かを得られずにいる留宇衣という二人の「天才」がメインで、彼らのドラマではあるのですが、ライバルの佐世古や、コーチの池やんなど、それぞれのドラマがまたよいのです。さらに、高校テニス部のドラマもちゃんとあって、「天才」じゃない普通の高校生もちゃんと描かれている。さらに、恋愛もあり、青春ものとしても、じゅうぶんおもしろい。完全にはまってました。

もともとスポーツものには弱いですが、これは久々にはまったスポーツ漫画です。これをどういうふうに着地させるんだろうと思ってましたが、最後の締めが最高によかったです。鳥肌立ちました。未読の方にはぜひおすすめしたい!

ちなみに、私が泣いたシーンベスト1は、「インターハイ団体決勝のウチくんの試合」でした。あれは、読むたびに泣いてしまいます。

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2009年5月14日 (木)

ひかりの剣

1393「ひかりの剣」海堂尊    文藝春秋    ★★★★

1988年。東城大学医学部剣道部の猛虎・速水。帝華大学医学部剣道部の伏龍・清川。医鷲旗をめぐる彼らの戦いは、意外な展開をみせる…。

「ジェネラル・ルージュ」速水と、「ジーン・ワルツ」の清川との、青春時代を描いた物語です。
剣道ものなので、ずっと読みたかったのです。さらに、あの速水が登場とあっては。正反対な二人が互いを好敵手として成長していく話で、これ単体でも読めますが、医師になった二人を知っていると、さらに楽しめます。
やっぱり私は速水が好きですねぇ。かっこいいです。こうして「ジェネラル」ができたのですね。
それにしても、高階はやっぱり食えない人ですね。
まさにこの当時学生で、剣道をやっていて、大会の主管も経験した私には、とても懐かしい感じのする物語でした。

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2009年5月 8日 (金)

プリンセス・トヨトミ

1392「プリンセス・トヨトミ」万城目学    文藝春秋    ★★★★★

会計検査院の松平、鳥居、旭の三人は、大阪に実直調査に向かった。そこでの調査対象「OJO」との関わりが、思わぬ事態を引き起こす。5月31日、大阪全停止!?…大阪に隠された謎とはいったい?

いや〜おもしろかったです!「ホルモー」も「鹿男」もおもしろかったですが、ストーリー運びのしっかりした感じ、スケールの大きさ、クライマックスの緊迫感、今までの最高峰ではないでしょうか。
会計検査院サイドと、大阪の中学生・真田大輔サイドで話が進行しますが、どちらもキャラが立ってて退屈しません。物事を表と裏から見ていく感じになるのだけど、それが合流して、真実が明らかになる瞬間は快感でした。
後日譚のエピソードも効いていて、絶妙なせつなさがなんとも言えなかったです。
男たちの思いの連鎖と、それを見守ってきた女たちの歴史と…感動しました。
個人的には旭がすごくお気に入りです。頭のいい美女って好きなので(笑)
それにしても、万城目さんの発想ってすごいですね。どうすればこんなこと思いつくのでしょう。次の作品が楽しみです。

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