言葉を育てる 米原万里対談集
1401「言葉を育てる 米原万里対談集」米原万里 ちくま文庫 ★★★★
言葉の魔術師・米原万里の、最初で最後の対談集。文庫オリジナル編集。
作家、学者、政治家・・・いろんなジャンルの人たちとの対談集は、時にはユーモラスに、時にはシビアに、話が展開します。読んでいて、あきませんでした。とにかく米原さんの「言葉」に対する考え方や、彼女自身の生き方について、いろいろと考えさせられるものがあり・・・。決してほかの人には真似できない「米原万里」という生き方。つくづく、亡くなられたのが惜しくてなりません。
個人的に一番おもしろかったのが、イタリア語通訳の田丸公美子さんとの対談。仲の良い友人でもあるお二人の掛け合いは、息がぴったりで、絶妙。読みながら何度も笑ってしまいました。米原さんも肩の力が抜けてる感じで、すごくおもしろい。
それから、糸井重里との対談は、多くのことが語られていて、特に国語教育とは何かということを考えさせられました。
巻末に、黒岩幸子さんによる米原さんの日常がつづられていて、なんとも言えない気持ちで読み終えました。本当に、本当に、亡くなられたのが残念でなりません。今のわけわからない日本の政治や、この世界情勢を、米原さんの鋭い舌鋒で切ってほしかったです。
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