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2010年9月 7日 (火)

退出ゲーム

1560「退出ゲーム」初野晴   角川文庫   ★★★★

高校1年生のチカは、廃部寸前の吹奏楽部のフルート奏者。そこで再会した幼なじみのハルタはホルン。草壁先生の指導のもと、どうにかこうにか吹奏楽の練習に取り組んでいた二人には、なぜだか次から次へと難題が降ってきて・・・。

『ハルチカ』シリーズっていうんですね。ずっと気になっていたの、やっと読めました。

吹奏楽もずいぶんメジャーになりましたね。まあ、私も好きですけど。もっと音楽の才能があったら、本当は吹奏楽部に入りたかったくらい。で、吹奏楽部・青春もの・ミステリ・・・とくれば、ストライクど真ん中という感じで。

まず、体育会体質のチカと、探偵役のハルタのコンビがいいです。ハルタはなんとも頼りなさそうなんだけど(ただし、見てくれはすごくいい)、謎解きにかけては天下一品。そして、まっすぐ直球勝負のチカと、実は「三角関係」という・・・。

事件そのものは日常の謎系ですが、けっこう重いものが多いです。どこにでもいそうな普通の高校生の日常が、そういうものにつながっていることに驚かされますが・・・そんなものかもしれません。

一番好きなのは、表題作「退出ゲーム」。演劇部と吹奏楽部が即興劇で対決するのですが・・・丁々発止のやりとりをするエチュードが実におもしろかったです。お芝居好きなもので。この事件の「動機」が、とてもいいですね。

これがシリーズ化されたのは当然という気がします。続編読むの、楽しみです。

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初野晴」カテゴリの記事

コメント

私、吹奏楽部でしたよ~。
吹奏楽の小ネタとかやっぱり書かれてるんでしょうか?
読んでいて「あるある~」みたいな。
読んでみたいなぁ。

kanakanaさん、吹奏楽部でしたか。うらやましい~。
今回は、部員集め編みたいな感じで、あんまり吹奏楽ならではのなんとか・・・というのは少なかったです。
主人公のチカは初心者なので、苦労してますよ。
ロングトーンとか。

余談ですが、「笑ってコラえて」の吹奏楽の旅は、欠かさず見てます。
昨夜も夫と二人で、感心しながら見てました。
みんなでああいうのをつくりあげられるのって、いいですね~。

好きなシリーズですが、『ハルチカ』シリーズと呼ばれていたことは知りませんでした。
この二人の言動を追っていくのは面白いですよね。

僕も同じく表題作の「退出ゲーム」が好きです。
劇のやり取りももちろん面白いんですけど、終わり方も良かったです。
でもワンちゃんのくだりなんかはよく考えるな、って思いますよね。

buudyさん、免許とれましたかー?
暑い中、おつかれさまでした。

どの話もおもしろかったですが、やっぱり「退出ゲーム」がいいですね。
ワンちゃん・・・だまされましたよ、見事に。
ハルタが仕組んでるんだろうなとは思ってましたが・・・。
続きも早く文庫化してくれないかなあ。

とっても私好みのお話でした。
事件の解決とともに、吹奏楽部の結束が高まっていく展開が楽しいですね。
続編も続けて読もうと思っています。

EKKOさん、私もとっても好みですよ~。
軽い話かなあと思ったら意外にも・・・でしたね。
私も3冊目が文庫化されるのを、ひたすら待っています。

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面白かった〜とっても楽しいシリーズに出会えました! 高校の吹奏楽部に所属する、幼馴染のチカとハルタが活躍する、青春学園ミステリ。 軽いユーモアミステリのつもりで読み ... [続きを読む]

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