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2010年9月23日 (木)

タルト・タタンの夢

1571「タルト・タタンの夢」近藤史恵   東京創元社   ★★★

カウンター7席、テーブル5席の小さなビストロ・パ・マル。従業員はたったの4人。シェフの三舟は長い髪を後ろで束ね、無精ひげを生やした風体だが、その料理は食べる人の心をとろかしてしまう。そして、愛想なしの無口なシェフは、不思議な事件の謎を、たちどころに解き明かしてしまうのだった。

おいしいものが出てくる小説って、読んでるだけで幸せな気分になります。これは、フレンチ・レストランというほど気取った店ではなく、でもとってもおいしいフレンチが食べられるビストロを舞台にした、日常の謎系ミステリ。おいしいもの大好きな近藤さんらしいミステリです。

フレンチは全然わからないので(私の知識と言ったら、漫画「おいしい関係」で得たものくらい)、味の想像はつきません。でも、胃の調子がよくない今日、これを読んで「おいしそうだなあ」と思うのだから、たいしたものです。

探偵役の三舟シェフをはじめ、従業員の面々も地味にいい味出してるし、事件(というほどのことは起こらないけど)の謎解きも、軽いミステリとしてじゅうぶん楽しめました。

「ぬけがらのカスレ」と、「割り切れないチョコレート」が好きでした。どうしてチョコの詰め合わせが、半端な数のものばかりなのか・・・意外な展開でした。

続編もあるので、今度借りてこようっと。

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コメント

日常のミステリってあまり好みではないのですが、これはフレンチやスイーツが素材になっていたので、とても楽しめました。
食いしんぼなもので(笑)
こんなビストロが近所にあったらな~って、真剣に思いましたよ。
続編も面白かったので、ぜひどうぞ!

kanakanaさん、私は日常の謎系大好きですが、これはおいしいもの大好きな近藤さんらしさがよく出てて、好きですね。
近藤さんの歌舞伎ものみたいな重いミステリも好きですが、こういうライトタッチのミステリも上手いですね。

>こんなビストロが近所にあったらな~
わかります! 私もほんとにそう思いました。
今度は続編を借りてきます。

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