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2011年1月24日 (月)

ほら吹き茂平

1653「ほら吹き茂平」宇江佐真理   祥伝社   ★★★

大工の棟梁だった茂平は、現場を退いてなすこともなく日々を過ごしていた。そんな茂平の癖は、ほらを吹くこと。そのほらも、時には役に立つこともあって・・・。

サブタイトルが「なくて七癖あって四十八癖」。宇江佐さんお得意の、江戸の人情話6編がおさめられています。

ユーモラスな味わいの話が多かったですが、印象的だったのはこの世ならぬものが見える尼僧・浮風の「千寿庵つれづれ」と「妻恋村から」の2編。数奇な運命のもと、尼となって人の心を慰める浮風の話は、もっと読んでみたいと思わせるものでした。

特に、「妻恋村から」は、浅間山噴火にまつわる話で、生き残った人々の、記録には残らない苦しみについて考えさせられました。

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