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2011年9月10日 (土)

大人の流儀

1753「大人の流儀」 伊集院静   講談社   ★★★

こんなとき、大人ならどう考え、どう振る舞うのか。あまりにも「大人」になれない現在の日本において、人の在り方を説く伊集院流「流儀」とは。

私が「いねむり先生」を読んだのを知った友人が、「おもしろかった?」と聞くので、「まあまあかな」・・・想像してたのとちょっと違ったんだよね、もっと夏目雅子のことが書いてあるかなあと期待したんだけど、という話をしたら、「私が読んだ本に書いてあったよ」。

というわけで、借りました。そういえば、書店にいっぱいありました、これ。手に取ってみることもしませんでしたが、そうか、これに書いてあったのか、と。

「週刊現代」に連載していたエッセイ。その一節に「妻と死別した日のこと」があり、さらに、「愛する人との別れ~妻・夏目雅子と暮らした日々」という章が設けられています。今まで語ろうとしなかった夏目雅子と過ごした時間。その一端だけとは言え、伊集院静にとって、その時間がどれほどかけがえのないものだったのかが伝わってきます。

もっとも、このエッセイはそれがメインではなくて、あまりにも情けない今の日本人の在り方に、筆者が文句を言っているという感じです。まあ、ありがちな企画ですが・・・それは筆者の価値観なので、深くうなずく部分もあれば、「あっそう」と読み流した部分もあります。でも、以前はこういうことをバリバリ書くおじさんってたくさんいた気がするのですが、最近はあんまりいなくなりましたかね。みんなソフトな路線になっちゃって。

この本だけ読んだら「ふうん」で終わったかもしれませんが、「いねむり先生」を読んでいたので、筆者の言葉のバックグラウンドが見える気がして、なかなか興味深かったです。

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コメント

今まで夏目さんの事を語ろうとしなかったのに・・・
やっと思い出にできてきたってことでしょうか。
大事な人との別れって想像ができないのは、いま私が幸せだからでしょうか。

先日、友達のご主人が白血病で亡くなられたので
夏目さんの事が主流ではない本と分かっていながらも
つい、考えてしまいます。

three-bellsさん、伊集院さんの心境についてはよくわからないです。
夏目雅子さんのことも、ほんとにアウトラインだけ・・・という感じでした。
逆に言えば、今の奥さんとの生活が、それだけ安定しているってことなんでしょうね。
最近のエッセイには、奥さんもよく登場します。

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