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2012年2月10日 (金)

たまさか人形堂物語

1828「たまさか人形堂物語」 津原泰水   文春文庫   ★★★

会社をリストラされ、祖父の店を継いだ澪。その店とは、人形店。もちろん素人の澪には経営など難しく、今は修復中心の店になっている。というのも、たまたま居ついた職人たちがいるからだ。プライベートを一切明かさない師村と、人形マニアの冨永。腕のいい二人のおかげで、なんとか店を続けている澪だったが・・・。

最近気になっている作家さん。「ブラバン」とか、「ルピナス探偵団シリーズ」とか、「11」とか・・・で、わりと短めでとっつきやすそうなこれを購入。

澪を主人公に、「玉阪人形堂」を舞台にした連作短編。もっとほわほわした物語かと思っていましたが、ヒリヒリするような部分がどの話にもあって・・・ちょっと意外でした。人形については全然詳しくないですが、おもしろかったです。ちょっと興味をもちました。

師村さんと冨永くんという二人の「従業員」。これが全く正反対のキャラでいて、なかなかいい味出しています。無口な師村さんと、自由奔放な冨永くん。でも、それぞれにすばらしい人形づくりの技術をもっていて、澪とお店を守っているのです。

澪は、これといって強い個性をもたないキャラですが、この物語では、それが良いのでしょう。彼女が変に知ったかぶりをしないで、冨永くんにからかわれたり、師村さんに教えられたりするのに、読者は共感できるので。

これ、続編の構想があるそうなので・・・必ず読もうと思います。

しかし、人形ってかわいいけど、怖いです・・・。以前、ある人形博物館で、日本人形コーナーに入った時、怖くて怖くて、急いで逃げ出してしまったことがあります。あの「怖さ」の正体はなんだったんでしょう。

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