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2014年7月29日 (火)

死神の浮力

2156「死神の浮力」 伊坂幸太郎   文藝春秋   ★★★★

娘を殺された作家・山野辺とその妻は、犯人への復讐を生きるよすがにしていた。犯人に無罪判決がくだされたその日、千葉と名乗る男が現れる。千葉の正体は・・・「死神」。山野辺の「調査」に来たのだ。

死神の千葉さん、長編で登場です。

サイコパスに娘を殺されるという、なんともやりきれない設定なので、初めはかなり読むのがしんどかったです。それでも、千葉さんとのやりとりがおかしくて、なんとか読み進めることができました。山野辺夫妻が千葉さんにちょっとだけ救われるような気持ちになったの、わかる気がします。

死神がやってきたということは、逆に調査機関の7日間は、対象者は絶対死なない。とはいえ、山野辺のおかれている状況がどんどん悪くなっていくので、じりじりしましたが・・・最後はちょっとびっくりな決着でした。そうきましたか。

伊坂さんはこういう救いのないような物語を書くけれど、ラストシーンは抜群にいいですね。まるで映画のラストシーンを見ているようでした。

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