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2016年12月 4日 (日)

昨日のまこと、今日のうそ 髪結い伊三次捕物余話

2503「昨日のまこと、今日のうそ 髪結い伊三次捕物余話」 宇江佐真理   文春文庫   ★★★★

不破龍之進・きい夫妻に子どもが生まれる。その一方で、伊三次の息子・伊与太は絵師の道に迷いを抱え、伊三次の弟子・九兵衛の恋は一つの決着をみる。彼らを見守る伊三次たちの思いは・・・。

伊三次たちもすっかりいい年になって落ち着いた感があります。が、子ども世代がいろんな困難にぶち当たって、それを見守っている親世代の伊三次たちが、すごくいいのです。彼らも若いころはいろんなことにゴンゴンぶつかって、うまく乗り越えたり、失敗したりしてきたので。だからこそ、子どもたちに言えることもあるよなあ、と。

もっとも、伊三次たちも達観しているわけではなくて、彼ら世代なりの浮世の苦労もあるわけで。

いいことばっかりじゃなくて、ああもうやってらんねえと言いたくなるようなこともあり、それでもたまにはちょっと嬉しくなるようなこともあって。そういうのが暮らしってものなんだなあと、つくづく思うのです。社会の仕組みが変わっても、そういう「暮らし」って、連綿と続いているんだと、宇江佐さんの物語を読むと、つくづく思います。

今回は、大矢博子さんの解説を読んで、思わず落涙。

もう新作は読めないけれど、残されたものを大切に繰り返して読んでいきたいものです。

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