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2017年5月 5日 (金)

慈雨

2574「慈雨」 柚月裕子   集英社   ★★★★

警察を定年退職した神場は、妻の香代子とともに、四国八十八箇所のお遍路の旅に出る。そのころ、16年前の幼女殺害事件と酷似した事件が発生。神場は16年前の苦い記憶を噛み締めつつ、巡礼を続ける。それは、彼の人生をたどる旅でもあった。

初読みです。岩手県出身の作家さんということもあり、何かと目にする機会は多いのですが、今まで手を出せずにいました。が、これはツイッター等でもかなり高評価だったので、じゃあ読んでみようかな、と。

ずっしりと重いテーマですが、刑事として生きた一人の男が、その人生を全うせんとするドラマです。決して平坦ではなかった人生をたどるようなお遍路の道。同時進行で展開する幼女殺害事件の捜査。そして、16年前の過ち。それらが見事に絡んで、人間の生き様を描き出します。

読み終えて、「慈雨」というタイトルが、胸にしみました。

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