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2017年5月 9日 (火)

『レ・ミゼラブル』の世界

2576「『レ・ミゼラブル』の世界」 西永良成   岩波新書   ★★★

ユゴーの名作を、その成立過程や歴史的背景を説明しつつ、作品にこめられた思想を読み解く、作品解説。

読んだことがあるのは、子供向けの「ああ無情」だけ。あとは、帝劇ミュージカルを1回。それから、先日BSで放送された映画を。私の「レ・ミゼラブル」体験はそれくらいです。とは言え、あのミュージカルの音楽のすばらしさに圧倒され、いつかは原作を読みたい!と思っていました。

去年、相方が古本市で購入した岩波文庫版は全5冊。さすがに手を出せずにいましたが、安易に読まずに正解でした。どうやら、原作はとっても長大で、しかも複雑で、難解な代物であるらしい。これは、そういう「レ・ミゼラブル」のガイドブックともいうべき本です。

物語の概要やユゴーの政治的理念、主人公・ジャン・ヴァルジャンとはどういう人物か、そしてユゴーの思想。少しでもあの大作を理解できるよう、かなりわかりやすく解説してくれています・・・が、それでも難しかったです(苦笑)

ミュージカルと、それを下敷きにした映画は、ストーリーとしてはかなり大雑把に、大事なピースだけをつないだものだということがわかりました。

読んで驚いたのは、ガブローシュがテナルディエ夫婦の息子だということ(知らなかったのは、私だけ?)。それから、マリウスが作者ユゴーの投影だということ。

ほかにも、ナポレオンがどれだけ影響を与えたかなど、「へえ、そうだったのか」なことがたくさんでした。

しかし、これで原作を読む気になったかは・・・微妙です。

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コメント

 まゆさん、「ああ無情」と言わなくなりましたよね。本当に、名訳だと思いますが。

 私も、この作品は、ミュージカルと映画でしか知りません。まゆさんは最近のをご覧になったのでしょうね。実は、私、第一期のレミゼを観ているんです。(歳がばれるわ・・・)ジャン・ヴァルジャンは鹿賀丈史さん(滝田栄さんとダブルキャスト)でマリウスが何と! 野口五郎さんでした。この配役はまさに「びっくりポン!」。一人、歌謡曲風に熱唱していましたね~。でも、すごく、一生懸命に役に取り組んでいたと思います。
(四季に比べると、この作品は、オーディションの門戸が広い感じですね。結構いろんな方が出ておられるので)

 フランスの歴史を勉強しないと、理解出来ない部分があるのでしょうか。一念発起して、読んで見ようかしら。 

 

まるさん、第一期をご覧になったなんて、うらやましい!
私が見たのもだいぶ前ですが、ジャン・ヴァルジャンは山口祐一郎とかの時代です。
本多美奈子が出てました。
マリウスが野口五郎ですか~。それは知らなかった。
とにかく音楽がすごく好きで、CD買って、ひたすら聴いてた時期がありました。

フランスの歴史もですが、ユゴー自身の思想だとか、
とにかく本筋に関係ないことがいっぱい書いてあって、読む人は面食らうらしいです。
原作をいきなり読む前に、これ、おススメですよ。

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