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2017年7月13日 (木)

落陽

2605「落陽」 朝井まかて   祥伝社   ★★★★

明治天皇崩御。その直後、東京に神宮をという動きが急速に起こった。完成まで百五十年。人々は、何を思って神宮創建に挑んだのか・・・。

明治天皇の人生に、ずっと興味がありました。明治維新を境に、あまりにも激変したその境遇を、どのように受け止めたのだろうか、と。神格化された「天皇」は、どんな人間だったのだろうか、と。

この物語は、明治神宮創建の物語でもあり、同時に明治天皇という一人の人間の姿を追う物語でもあります。

明治神宮がこういう経緯で創られたものだということを初めて知りました。しかも、「神宮の杜」が人工のものだったなんて(もともとあった森を切り開いたものとばかり思っていました。たしかに、東京のあんな場所にあんな杜があるわけないですね)。国民からの献木十万本。勤労奉仕のべ十一万人。人々を突き動かし、百五十年の壮大な計画を実現させたものは何だったのか。

それを突き詰めていくと、見えてきたのは明治天皇という人物でした。明治という時代を支え続けた、一人の人間。その生き様が、当時の人々には感銘を与えずにはいられなかったのでしょう。

いつか、朝井まかてさんの筆で、かの人の一生を描き出してほしいと思います。

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