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2017年7月16日 (日)

そして誰もいなくなった

2606「そして誰もいなくなった」 アガサ・クリスティー   ハヤカワ文庫   ★★★★

兵隊島に集められた十人の男女。初日の夕食後、それぞれの犯した罪を告発する声が。そして、一人、また一人と、童謡の歌詞の通りに、人が殺されていき・・・。

久しぶりに再読しました。今年、テレビドラマにもなりましたし、犯人もわかっているのですが、まったく退屈しませんでした。

裁かれぬ罪を犯した十人が殺されていく過程の緊迫感。徐々に人が減っていき、お互いへの疑惑が最高潮に達して・・・。初めて読んだときは、「そして誰もいなくなった」最後の場面が、ものすごい衝撃的だったのですが、今回はそこに至るまでの「犯人」の巧妙な仕掛けを堪能しました。

ストーリーテラーとしてのクリスティの才能を、あらためて実感しました。

読んでいるあいだ、ずっとひどい雨が降っていて、「嵐の島」の気分をちょっとだけ味わいました。

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コメント

 まゆさん、とうとうこの名作に行き着かれたのですね!
 私も、最近、また、読み返しました。戯曲も読んでみました。
 昨今にはスペシャルドラマになったし。こちらはおおむね原作通りでした。
 後半の謎解きにやたら、最先端の機器が出て来るのはびっくりでしたけど。

 この作品、良く読むと、ミスリードしても、嘘は書いていませんね。多分、クリスティは、しっかりと練り込んだ計算され尽くした文章で綴っていたのだと思います。嵐の山荘のまさに原点ですから。本当に凄い作家だったと改めて感服します。
 舞台や映画ではまた、別の結末でも楽しめますよ。戯曲では違う結末になっていてそれも興味深いです。

まるさん、はい、読みました~。
再読で、犯人は誰かもわかっていたので、「本当に犯行は可能だったのか?」を検証するような感じで読んだのですが、お見事でした。
そう、嘘は書いてないんですよ。
さすがです、クリスティ。
ところで、別の結末があるんですか?
知らなかった・・・。
気になります~。

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