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2018年3月16日 (金)

不時着する流星たち

2722「不時着する流星たち」 小川洋子   角川書店   ★★★★

ヘンリー・ダーガー、グレン・グールド、パトリシア・ハイスミス、エリザベス・テイラー・・・異彩を放つ人々をモチーフにした十の短編。

「誘拐の女王」「散歩同盟会長への手紙」「カタツムリの結婚式」「臨時実験補助員」「測量」「手違い」「肉詰めピーマンとマットレス」「若草クラブ」「さあ、いい子だ、おいで」「十三人きょうだい」

こんなふうにして「物語」は生まれるのだなあ・・・と、しみじみ感動しました。ある人物や出来事をモチーフにして生まれてくる物語は、十篇どれ一つ似たものはなく、それでいて紛れもなく「小川洋子の世界」を形作っていました。

第一話の「誘拐の女王」で、すっかり魂を鷲づかみにされました。でも、一気に読んでしまうのはもったいなくて、少しずつ、味わうように読みました(私には珍しい)。

この物語のモチーフは誰?何?というのを考えながら読んでいたはずが、いつのまにか美しく、不穏な物語世界をさまよっている・・・の繰り返しでした。

しかし、パトリシア・ハイスミスってそういう人だったんですね。知りませんでした・・・。それが一番衝撃的だったかも。

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