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2018年7月 5日 (木)

白い久遠

2766「白い久遠」 浅野里沙子   東京創元社   ★★★

祖父が体調を崩したのをきっかけに、美術館の学芸員を辞め、実家の「藤屋質店」に戻ってきた涼子。質屋には珍しく骨董も取り扱う店には、さまざまないわくつきの逸品が持ち込まれ・・・。

設定はめちゃくちゃ好みで、それなりにおもしろく読んだのですが、なんだかすっきりしない・・・。

なぜかというと、主人公・涼子が、あまりにも完璧だからです(笑) 美術品の目利きで、学芸員時代もそれなりの実績があって、しかも、恋人は企業の御曹司。もっとも、御曹司であるがゆえに、身分違いの涼子は実家を継ぐことにかこつけて、逃げてきたわけですが。

物語の中で、涼子はほとんど失敗しないし、さほど窮地に陥るわけでもない。元恋人は、今でも涼子を愛していて、会いに来たり。質店に怪しげな何かが持ち込まれ、その来歴が明かされる部分等がミステリではあるのですが、ドキドキ感があまりなく、平板な感じがしたのが残念でした。

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コメント

 まゆさん、実は、最近、この作品を読んで、私も「しっくりこない」と感じていました。
 設定とか、内容は私にも、まさに「どストライク」なんですけど。
 確かに、ヒロインは完璧な女性ですね。何か、人間味というか、ちょっと笑える所とかあると親近感がわきますから。
 確か、この方、北森鴻さんの遺作を完結させた方でしたね。
 文体も、若い女性のモノローグの部分、固すぎる様な印象がありました。

まるさんもでしたか!
そうなんです、めちゃくちゃ好みの設定なんですけど、なんだかなあ、と。
話がうまくいきすぎて、おもしろみに欠けるというか。
北森鴻さんのあのシリーズを引き継いで書いてくださったことにはファンとして感謝しているので、期待して読んだのですが・・・。うーん。

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