« 好きになった人 | トップページ | 白い久遠 »

2018年7月 3日 (火)

烏百花 蛍の章

2765「烏百花 蛍の章」 阿部智里   文藝春秋   ★★★★

八咫烏たちが支配する世界・山内。その歴史の中で、語られなかったそれぞれの思いとは。

「八咫烏外伝」です。「しのぶひと」「すみのさくら」「まつばちりて」「ふゆきにおもう」「ゆきやのせみ」「わらうひと」の6篇。

ああ、こういうのが読みたかった!という(笑) 本編を読んでいて気になったところ、本編では語られないだろう部分が、見事に。これぞスピンオフの醍醐味ですね。

「しのぶひと」「わらうひと」がとにかく好きなのですが(真赭の薄が好きなもので)、浜木綿の子ども時代の「すみのさくら」、雪哉の母親たちの話「ふゆきにおもう」も印象的でした。

こういうスピンオフが成り立つのは、登場人物それぞれがしっかり生きているからですね。ただ話を盛り上げるために出てくるのではなく、一人ひとりに人生があり、それぞれの思いがあり・・・。そういう重層的に構成されている物語世界が好きです。

「蛍の章」ってことは、外伝はまだ続くのでしょうか。楽しみ・・・。

« 好きになった人 | トップページ | 白い久遠 »

阿部智里」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/92733/66936209

この記事へのトラックバック一覧です: 烏百花 蛍の章:

« 好きになった人 | トップページ | 白い久遠 »

2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

カテゴリー