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2020年6月20日 (土)

四神の旗

3054「四神の旗」  馳星周      中央公論新社      ★★★

藤原不比等の後継者たる四人の息子たち。武智麻呂、房前、宇合、麻呂。不比等の死後、彼らの前に立ちはだかるのは、皇親・長屋王。四兄弟は妹・光明子の立后、基皇子の立太子に奔走するが、兄弟間の不協和音が…。


初・馳星周です。馳星周ってこういうの書くの?と驚いたんですが。

藤原四兄弟は、悪役のイメージが強くて(長屋王の変のせいで)、そのわりに疫病で呆気なく退場しちゃった人たち…という認識だったのですが(苦笑)  ただ、倉本一宏「藤原氏」を読んで、のちの藤原氏の繁栄には四兄弟の存在は欠かせなかったとわかり、ちょっと興味をもったのです。で、彼らが主人公なら読んでみようか、と。

大雑把に言えば、藤原氏vs皇族なのですが、そこに橘三千代と息子の葛城王(橘諸兄)が絡んだり、聖武帝や光明子、さらには元明・元正上皇の思惑があったり、なかなか複雑…。ただ、四兄弟の区別はつくようになりました(苦笑)

場面が細切れで、視点人物がくるくる入れ替わるため、一瞬、誰の視点かわからないときがあったのが残念でした。

長屋王の描写はなかなか私のイメージに近かったですが、三千代や光明子がもう一つとらえきれなかったかな。彼女たちが時代のキーパーソンだと思うのですが。


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