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2020年6月 9日 (火)

蘇我氏-古代豪族の興亡

3049「蘇我氏-古代豪族の興亡」  倉本一宏      中公新書      ★★★

権勢を奮った蘇我蝦夷・入鹿父子が乙巳の変で討たれ、蘇我氏は滅びたのか? 蘇我氏の成立から、大王の側で大臣として地位を確立した稲目・馬子の世代、さらに乙巳の変以降の蘇我氏の動静を記す。


苦戦しました(苦笑)  一気には読めないので、少しずつコツコツ。

私自身、乙巳の変以前の知識があやふやなので、内容を理解するのにすごく時間がかかりました。

蝦夷や入鹿は、政治を欲しいままにした悪役のような扱われ方をしてきましたが、蘇我氏が果たした役割は決してそんなものではない。というのが筆者のスタンス。実際、蘇我氏の存在は欠くことのできないもので、もし乙巳の変がなかったら、どんな古代国家になっていただろう…と。

結局、蘇我氏のポジションや政治手法をそっくり受け継いだのが、藤原氏なのですよねえ。

倉本先生の本は、「藤原氏」「公家源氏」も読みましたが、なかなか面白かったです。ちょっとマニアックだけど(笑)

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コメント

 まゆさん、最近、BSNHKで「大化の改新」の再放送を見ました。これでは、完全に蘇我氏は悪でしたね。中臣鎌足や中大兄皇子を正当化するためには、そうするしかなのでしょうか。蘇我氏が天皇であったという説もあるようですが、果たして実像はどうだったのでしょうね。少し、この時代に関しても、資料を読んでみたいです。

まるさんさん、「大化の改新」やってましたね~。
古代は史料が極端に少ないので、わからないことだらけなんですよね。
日本書紀も藤原氏目線なので、バイアスがかかているだろうし。
この本はちょっとマニアックですが(苦笑)、大化の改新で滅ぼされたのは蘇我氏の本宗家のみで、他家はむしろ中大兄側についたこと、その後、蘇我氏の政権との関わり方を藤原氏が踏襲したことがよくわかります。


まゆさん、少し、この時代を勉強してみようと思って、読みました。
蘇我氏が完全に抹殺された訳じゃないという事をまず知りました。石川氏というのが、蘇我氏の末裔だった、というのはちょっと驚きました。(蘇我石川麻呂と言う人がいましたが)そして、蘇我の血脈を天皇家から、無くすためには、天武、持統を経た長い年月も必要だった・・・。藤原氏(中臣氏)にとって、一体蘇我は、どれだけの脅威であり、憎しみの対象だったのでしょうか。
 蘇我氏が渡来民族だったという説があって、今は否定されているようですが、そのような事をふと連想させるような、長い確執の物語でもあったのでしょうね。蘇我氏が一体どのような権力者で(果たして天皇の地位をおびやかしていたのか)あったかは、今は分りませんが、もし、こうした真実が判る日が来たら、と思うと興味は尽きません。

まるさんさん、一つの氏族の歴史をたどることで見えてくるものがおもしろいですよね。
系図に書き込まれた「蘇我氏濃度」を見ていると、いろいろ納得できるものがありました。
倉本先生の「藤原氏」「公家源氏」もおもしろいですよ(どちらも中公新書)。特に、これを読んだあとは、「藤原氏」をおすすめします。

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