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2020年7月 5日 (日)

新版 犬が星見た ロシア旅行

3059「新版  犬が星見た    ロシア旅行」  武田百合子      中公文庫      ★★★★

昭和44年6月、武田泰淳・百合子夫妻と友人・竹内好は、ロシアに旅立った。中央アジアからロシアへ。さらに、北欧へ。百合子の目を通した旅の記録。


武田百合子の「富士日記」は必読…と聞いてはいたものの、三冊もあるので腰が引けて。なら、こっちはどうだ!と。

いやはや。噂に違わずというか…なんとも稀有な書き手でした、武田百合子。気負わない。飾らない。ものすごくフラットな視線。でも、人物の描写を読んでいると、百合子さんがその人を好きか嫌いかわかってしまう。百合子さんは、そういう思いを隠さない。でも、嫌な感じはしない。ただ自分がどう思うかだけで、ジャッジしようとしていないから。

観光地であれ、その地で生活している人たちであれ、同じツアーの人たちであれ、百合子さんはフラットな視線でとらえ、淡々と「記録」していく。自分自身さえも。その文章のなんと心地よいことか。

おもしろいなあと思いつつ、2週間以上かかってやっと読み終えました。一気には読めない。小一時間読むと、もう頭がいっぱいになってしまって。饒舌な文章でもないのに、何故でしょう(ちょっと体調崩してるのもあったかもしれませんが)。

さて、次は「富士日記」。いつ読めるかなあ(苦笑)



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