« うたうおばけ | トップページ | ハーリー・クィンの事件簿 »

2020年8月 4日 (火)

東京會舘とわたし 上 旧館

3073「東京會舘とわたし  上  旧館」  辻村深月      ★★★★

大正十一年、東京丸の内に誕生した東京會舘。そこで働く人たち、そこに集う人たちの人生を、東京會舘を舞台に描くクロニクル。


上巻は、「クライスラーの演奏会」「最後のお客様」「灯火管制の下で」「グッドモーニング、フィズ」「しあわせな味の記憶」の五話。大正12年から昭和39年まで。

それぞれの時代を、東京會舘という「ハレ」の場を拠点にして描く…と聞くと、壮大なスケールを想像してしまいますが、主人公になるのは普通の人たち。そこで働く人や、ほんの一時立ち寄る人。彼らにとって特別な意味をもつ東京會舘。その思いを描くことで、時代が浮かび上がってきます。

歴史上のビッグネームも登場しますが、むしろ庶民にとっての東京會舘というスタンスが、私にとっては好ましかったです。関東大震災と戦争をくぐり抜けた東京會舘の歴史は、下巻に続きます。

« うたうおばけ | トップページ | ハーリー・クィンの事件簿 »

辻村深月」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« うたうおばけ | トップページ | ハーリー・クィンの事件簿 »

2020年9月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

カテゴリー