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2020年8月10日 (月)

じんかん

3075「じんかん」  今村翔吾      講談社      ★★★★

戦国の梟雄・松永久秀。三好家に仕え、のちに織田信長の配下となった久秀は、どのような人物だったのか。


前半生が謎に包まれている松永久秀。「御家乗っ取り・将軍殺し・大仏焼き討ち」という三悪を為したと言われ、最期は信長に逆らい、大名物の茶釜・平蜘蛛を我が身にくくりつけて爆死。私が大雑把に把握しているのはそれくらいです。

久秀の少年時代、生きる道しるべとなる多聞丸との出会いから始まり、三好元長との出会いとその夢を託されるまで。さらに、元長の長子・長慶の重臣時代、三好三人衆との確執。信長の配下となり、信長に叛き…と、久秀の一生を通して、彼は何を思い、何を目指していたのかを描いた物語。

悲惨な生い立ちゆえに神仏を信じない九兵衛(久秀)。しかし、さまざまな人々との出会いを通して、九兵衛は世のあるべき姿を見出だし、抗い続けるのです。

今、こんな世の中だからこそ余計に、刺さる言葉がたくさんありました。久秀は志半ばで倒れたけれど、それはまた次の誰かにリレーされていく。そうして受け継がれてきた人の世を、私たちはどうするのでしょう。

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