金城一紀

2009年6月11日 (木)

フライ,ダディ,フライ

1398「フライ,ダディ,フライ」金城一紀   文藝春秋   ★★★★

平凡だが幸せな生活を送っていた中年男・鈴木一の人生は、ある日一変した。娘が故ない暴力にさらされたのだ。復讐しようとした鈴木は、ひょんなことから奇妙な高校生たちと知り合い…。

さて、手術の合間の読書その2。
これ、ずっと読みたかったのです。というわりには、読みかけで止まってましたが。
ゾンビーズ再び、です。今回は瞬臣メインですが、南方も、間の悪い山下も活躍します。
それにしても、読んでてすごいスピード感でした。鈴木が南方たちと知り合ってからは、本当に一気でしたね。余計なまわりくどさはなく、でも、シーパラダイスでの場面とかはいい感じで…。
最後に南方たちの用意周到さがわかり、「さすが、ゾンビーズ!」と叫びたくなりました。

2009年4月23日 (木)

レヴォリューションNo.3

1389「レヴォリューションNo.3」金城一紀    講談社    ★★★★

新宿にある落ちこぼれ高校の生徒たち。世界に「革命」を起こそうと立ち上がったメンバー「ザ・ゾンビーズ」がめざすは、近くの名門女子校の文化祭に乱入すること!数々の作戦を練り、ゾンビーズがたどり着いたのは…。

ずっと読みたかったんです。ゾンビーズ、最高!読みながら何度笑ったことか。
爽快というか、痛快というか、とにかくおもしろい!おバカな高校生なんだけど、かっこいい!!
ゾンビーズ主要メンバーのキャラがたってて、話はメリハリがあって、でもちょっとだけせつなくて…。ありえないだろうと思うんだけど、夢中になって読みました。
金城作品のもつ雰囲気とかスピード感、好きです。

2004年4月 8日 (木)

対話篇

491「対話篇」金城一紀   講談社   ★★★★

 自分と関わった人間はなぜか死んでしまう。そう語る「彼」の、いちばん愛した女性との別れ。それを聞いた僕は・・・。(「恋愛小説」)
 
 二人の人物の対話で物語が展開していく物語三編。共通するテーマは「愛と死」でしょうか。こう書くと空々しいですが、会話のテンポがよく、ちょっとさめたようでいてキレのいい文章が効いていて、いずれも私好みの物語でした。「GO」もすごく好きでしたけど、これもよかったです。
 いちばん好きなのは「恋愛小説」。ちょっとセンチメンタルではあるけれど。
 感動してしまったのは、別れた妻との記憶を呼び覚まそうとする話の「花」。このシンプル極まりないタイトルに、すべてが帰結する見事さ。花の場面では目頭が熱くなりました。
 三篇ともなんのつながりもないようでいて、さりげなくリンクさせているのもうまいなあと思いました。

あさこ > 「GO」とは全然別の雰囲気ですが、また違った良さがありますよね。私は「花」が好きかなぁ。「恋愛小説」も良かったですよね~。 (2004/04/08 23:22)
まゆ > これはこれでとっても良いですね。金城さんは本プロでも人気のある作家さんなので、これからも注目していこうと思います。 (2004/04/09 19:45)
たばぞう > あ、これ、読もうと思って忘れていました!。今度図書館で借りてきます。良さそうですね!。 (2004/04/10 23:15)
まゆ > これは良いです。テーマは重いんだけど、文章自体は重過ぎなくて、そのバランスがいいです。おすすめですよ。 (2004/04/11 17:30)

2003年3月29日 (土)

GO

187「GO」金城一紀   講談社文庫   ★★★★★

「根拠? そんなもの必要ない。思うことが大事なのだ。きっと。」

 日本生まれ。日本育ち。だけど、「僕」は<在日>と呼ばれる。喧嘩二十三戦無敗。そんな「僕」が恋に落ちた。相手は可愛い<日本人>の女の子。

 いい、という評判は知っていたものの、それ以上におもしろかったです。
 まずは、文章のテンポがいい。全然ジメジメしていない。けれど、浮ついた感じもしない。とっても軽やかで読んでいて気持ちがいい。
 登場人物がカッコいい。常に何かにいらだっているような主人公の「僕」をはじめ、元ボクサーの父親、「僕」の友人たち。情けないところも弱いところもあるのだけど、それも含めて、とっても魅力的な人物がたくさん出てくる。
 <在日>に関わる問題が、結局「僕」たちには重くのしかかっているのだけれど、「僕」は生きていくし、恋もする。もっとも、「日本人ではない」と恋人に打ち明けた後の展開は、読んでいてとってもつらかったけれど。
 読後感もよくて、ちょっとジンとするところもあって、とっても好きな物語でした。

あさこ > 直木賞受賞、在日文学、とか言われるとどうも踏みとどまってしまったりしますが、この本は本当にカッコいいし、おもしろいですよね!悩んで泣いて笑った大好きな本です。個人的に老若男女必読だと思ってます(笑) (2003/03/29 20:43)
まゆ > 何がカッコいいって、主人公はもちろん、オヤジがカッコいい(笑)高校生の息子をマジでノックアウトしちゃうオヤジなんて、そうそういないでしょう。
物語の始まりから、グイッと引き込まれてしまって、東京帰りの新幹線の中で一気読みしちゃいました。眠気がふっとびましたよ。 (2003/03/30 00:51)
たばぞう > 黒い表紙がクールな文庫本ですよね。気になっていましたが、面白そうなので、今日帰りに買ってみます。 (2003/03/31 13:00)
まゆ > そうです、そうです。いいですよ、これ。たばぞうさんの感想楽しみにしてます~。 (2003/03/31 19:36)
あしか > 在日モノをこんな風に書ける世代がやっと来たか、って思いました。
映画になってもがっかりしなかった数少ない作品だったんですが、
これ、ビデオで見た後、焼肉屋に行った憶えがあります。 (2003/04/04 19:59)
まゆ > 在日ものというのを初めて読んだので、なんか新鮮でした。映画もちょっと興味があるので、ビデオ探してみようかなあ。 (2003/04/05 09:28)
かの > 私もこの作品大好きです。ビデオもわりと原作に忠実で私もがっかりしなかったです。金城作品、似たようなテイストですが、他のものも良いですよ。(と言いながら最新作はまだ未読なのですが) (2003/04/05 22:50)

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